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日刊サイゾー トップ > 海外  > 『進撃』『奇生獣』は完全アウト?
中国“ヤバい”漫画家・孫向文の「チャイナめった斬り」

『進撃の巨人』『奇生獣』は完全アウト! 中国のネット上から締め出された“悪質”日本アニメとは――

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 初めまして。中国人漫画家の孫向文です。今回から日刊サイゾーで連載をさせていただくことになりました。毎回、僕が気になった中国のニュースを紹介していきたいと思っています。

 4月1日、中国中央国家文化部が、そのサイト上で「“土豆網”をはじめとする、19の動画サイトにアップされている悪質なアニメを取り締まる」と発表しました。今回は、この件を取り上げたいと思います。

 習近平政権になってから、エンタテインメントの規制が厳しくなっています。ゲームキャラのミニスカート着用禁止に始まり、ネット上のBLサイトも摘発され、テレビドラマにおいても胸の谷間が見える衣装のシーンがカットされました。そして、今回はネット上のアニメに至ったというわけです。
 
 もともと、中国のアニメは、「子どもが見るもの」という認識から、暴力やエロには強い規制が敷かれていました。そのため、いま日本でも話題になっている『奇生獣』なんかは今後、絶対に中国で放送されることはないでしょう。

 ですが、ネットに関しては、これまで野放しにされていました。ネットの動画サイトはPVを増やして広告収入を得るため、日本のありとあらゆる人気アニメをせっせと翻訳した上で公開していたのです。例えば、『進撃の巨人』などは、そのグロテスクな描写もあって中国の公共電波では放送されていないのですが、ネット上にアップされるや、その面白さが口コミで広がり、中国全土の青少年が熱狂しました。今回は、そこにもメスが入ったのです。今後、ネット上にアニメをアップする際は、事前に審査を受けなければいけないと定められたため、こうした日本の名作が中国人の目に触れることもなくなりそうです。

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