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中国版『ターミナル』!? 搭乗便に乗り遅れた男性が、香港空港内で3日間自炊生活

99f5f314ec4bcad.jpg空港内の電源コンセントを利用して米を炊く男性

 スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演の映画『ターミナル』は、パスポートが無効になり数カ月間にわたり空港内で生活せざるを得なくなった男性を描いた作品だが、その中国版ともいうべき実話が、話題となっている。

 3月8日、山東省出身の男性が、シンガポールからの乗り換えで立ち寄った香港空港で居眠りをしてしまい、搭乗予定の便に乗り遅れ、空席のある次の便まで、3日を待たなければならなくなってしまった。出稼ぎ先のシンガポールで失業したために帰国を余儀なくされたこの男性には200元(約3,900円)ほどしか持ち合わせがなく、空港内に寝泊まりすることに。


 彼の所持金では、レストランの料金が割高な空港内では当然、食費にも事欠くこととなる。しかし幸運なことにこの男性は、炊飯器を持っていた。そこで、空港内で白米を購入。なんと空港内の電源を利用して炊飯し、漬物と共に食べていたのだ。

 すでに帰国した男性は、香港を離れる際「香港の皆さんには親切にしてもらって感謝しています。機会があればまた来たい」と言い残したという。
 
 この男性の行動に対し、ネット上ではさまざまな声が上がっている。中国版Twitter「微博」には

「かわいそうだが、空港は公共の場所だ。勝手に空港の電源を使ってご飯を炊くことは常識に反する」
「寝過ごすのはだらしないからだ。どうりでクビになるわけだ」

といった批判的な書き込みがある一方、

「彼のたくましさを見習いたい」

と、男性のサバイバル能力を評価する声もある。さらに、「シンガポールにまで出稼ぎに行って所持金200元か……。農民工も楽じゃないな」と、男性の境遇に同情的な書き込みも見られる。
 
 男性の今後の幸運を祈りたい。

最終更新:2015/03/16 06:59
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