迷惑行為も偽装表示も当然!? 罰金総額14億円超でも止まらない中国“虚偽・誇大”広告事情
2015/03/11 21:00
#中国 #東アジアニュース
昨年9月末、上海の地下鉄で20代らしき女性2人がいきなり下着姿になるという動画が、中国のネットで話題になった。若い女性が黙々と服を脱ぎ終えると、車両に突然、男が入ってきて脱いだ服を回収、新しい服を渡す。男の背中がカメラに映ると、ポロシャツに書かれた会社名が大きく映し出される。
「あんたたち、電車の中で何やってるのよ!」と注意する中年のおばさん。ニヤニヤしながら見ているオヤジが数名。ひたすら携帯で動画を撮っている若い男。制服らしき服に着替えて、何事もなかったように電車を降りていく女性2人。モラルのない若者たちのリアルなドキュメンタリーに見えるが、これはあるクリーニング会社が仕込んだヤラセ動画で、出演者は全員がエキストラ俳優だった。
この動画のスポンサーである泰笛クリーニングの売名行為は、動画が公開された当時から問題視されていたが、ついに先日、上海市工商局より虚偽違法広告として47.5万元(約926万円)の罰金を科せられた。
この会社のほか、上海市工商局が指摘した違法広告の数は全部で2,716件、その額は7,477万元(約14億5,800万円)にも上った。
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