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赤いリボンの豚、豚、豚……中国・人民解放軍兵士に贈られた旧正月の贈り物がシュールすぎ!?

buta020150209259721268336.jpg野外に整然と並べられた66頭の豚

 丸々と太った豚たちが晴天の野外に整然と並ぶ。頭部には、かわいらしい赤いリボンまで添えられている。そして、傍らには、制服姿の屈強な男たちが並ぶ――。

 一見、かなりシュールだが、これは中国四川省西昌市で行われた、人民解放軍兵士の慰問会の光景だ。現地に駐屯する兵士に、地元の武装警察と公安警察から、野菜や果物、卵、現金などとともに、66頭の食用の豚が贈られたのだ。

10955748_785054371548458_511602287261661026_n.jpg流れ作業で手際よく豚たちを運び出す兵士たち。これも訓練の賜物!?

 2月19日の春節(旧正月)を前に、年の瀬ムードが高まっている中国。同国では春節前後に、親族や知人、従業員にお年玉や餅代に相当する紅包(ホンパオ)や、食品や日用品を贈る習慣がある。

 ところが、経済成長の鈍化や、習近平政権による贅沢禁止令により、そんな中国古来の伝統は衰退傾向にある。

 中国の人材紹介会社が民間企業や民間企業で働くホワイトカラー1万人を対象に行った調査によれば、雇用主の多くが経費削減を理由に「現金支給はしない」と回答。現物支給についても「例年より質素なものになる」としている。 また、ホワイトカラーの60%も「今年は何ももらえない」と答え、残りの40%が「もらえたとしても、ベーコンか火鍋用調味料、避妊具1箱かED治療薬3錠くらい」などと答えたという。

そんな中、豚66頭は、かなりの大盤振る舞いといえる。近年、人民解放軍内で懸念される士気の低下を食い止めようという狙いがあったのかもしれない。

 豚たちは、慰問会終了後、兵士らによって手際よく運び出された。その直後、丸焼きにされて兵士たちの胃袋に収まったのは言うまでもない。

最終更新:2015/02/16 14:00
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