300億円を荒稼ぎした中卒天才ハッカー少年に、人民解放軍が熱烈オファー!?「ぜひサイバー部隊に……」
#中国
中国で、独学でハッキングを学び、仲間とともにネット上でカード情報を盗み出して300億円を手中に収めていた天才少年が話題となっている(ポータルサイト「騰訊」1月21日付より)。
1月20日、広東省公安庁は、18歳の少年を主犯格とする11人を、詐欺容疑で逮捕したと発表した。同庁によると、2013年の5~7月にかけ、国内の某商業銀行で連続してカード情報が盗まれ、オンラインゲームでの課金やプリペイド式電話料金へのネットチャージなどに利用されるという事件が発生した。カード1枚当たりの被害額は、数百~数千円にすぎなかったが、捜査の過程で、ウィザード級ハッカーを中心とした犯罪集団の存在が浮上したという。
彼らはハッキングによって盗み出した大量のカード情報をネット上で転売したり、オンライン決済システムのセキュリティーホールを探し出し、名義人になりすまして大量の商品購入や出金を行っていたことが判明した。
逮捕後、押収された彼らのパソコンの中には、160万件に及ぶ個人データや銀行情報が保存されており、銀行口座やクレジットカード合わせて19万件が彼らの自由になる状態であり、すべてが現金化されていた場合、被害総額は約300億円に達したものとみられている。
主犯格の少年は広西チワン族自治区の貧しい農村出身で、最終学歴は中卒。英語も分からなければ数学が得意なわけでもなく、独学でハッカーとなったという。逮捕後、少年は「警察は毎日のように残業して、18歳の誕生日を迎える前に自分を捕まえてくれた。彼らは俺を救い出したかったんだ」と、殊勝なコメントを残している。留置所に収監されている間も、目下プログラミングの勉強中だというが、広東省地元紙社会部記者はこう話す。
「人民解放軍は、有能なハッカーのスカウトに力を入れている。たとえ犯罪者でも、刑の免除と引き換えにサイバー部隊に入隊させるということをやっており、彼らがこの少年にもすでに目をつけていることは確実」
彼の次なるターゲットは、日本か!?
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