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「八百長さえしていなければ……!」アギーレの確かな手腕に、複雑な心境のJFA関係者たち

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 今月9日にオーストラリアで開幕した「AFCアジアカップ2015」。日本は、初戦のパレスチナを4対0と圧倒し、第2戦のイラクも1対0と相変わらずの決定力不足を見せるも、危なげなく退けた。“八百長疑惑”という暗雲が立ち込めるこのアギーレジャパンの好調ぶりが、サッカー協会関係者とファンの間に複雑なジレンマを生んでいるという。


「例の八百長疑惑の告発が受理され、アジアカップ後のアギーレ解任は濃厚とみられています。もし、解任せずに裁判が進み、W杯直前に有罪が確定してしまったら、目も当てられませんから。しかし、アギーレジャパンは好調ぶりを見せつけている。ザック時代には見られなかったエキサイティングなパススピード、ピンチを早めに摘む守備の連動性、最後方からもゲームを作れる森重真人や吉田麻也の展開力と、この時期の内容としては今までにないくらいの完成度ですね」(スポーツライター)

 確かに、前大会の「アジアカップ2011」は、ザッケローニが優勝を勝ち取り、おおいに盛り上がった。だがそれは、不可解な判定によるGK川島永嗣の退場、毎試合生まれる新しいヒーロー、そしてオーストラリアとの決勝戦で見せた李忠成のスーパーボレーと、ドラマティックなゲームを見せただけで、内容や完成度がそれほど高かったわけでもない。

「それだけに、この八百長疑惑は本当にもったいないですね。先日のイラク戦も1得点に終わったものの、内容はほぼ完璧。後半攻められていた時間帯の、今野泰幸と清武弘嗣を投入し、相手の攻撃を鎮める場面には『采配もうまいんかい!』『ちょっとアギーレ好きになってきたぞ!』『こんなに安心して見られるアジアカップは初めてだ!』と、ファンの中でも悲しい賛辞が飛び交っていました。協会関係者内では『アギーレが無罪になることに賭けて、続投するか?』なんて声も聞こえているみたいです」(スポーツライター)

 今大会のアジアカップの日本代表の出来には、イギリス人記者やブラジル人記者からもかなりの高評価を受けており、世界の評価も上々だ。果たして、解任濃厚のこの劣勢を“実力”という一点のみでアギーレは回避することができるのであろうか? 20日のヨルダン戦も目が離せない。
(文=沢野奈津夫)

最終更新:2015/01/20 12:00
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