“YUI”復活なるか? FLOWER FLOWERが映画主題歌収録のミニアルバムリリース
yui率いるロックバンド・FLOWER FLOWERが2月18日にミニアルバム『色』(ソニー・ミュージックレコーズ)をリリースすると発表した。4部作で公開される橋本愛主演の映画『リトル・フォレスト』のために書き下ろした「春」「夏」「秋」「冬」などが収録される。
同作のプロデューサー・守屋圭一郎氏は、yuiの主演映画『タイヨウのうた』(2006年)も手がけており、yuiにとっては恩師といえる存在。そんな守屋氏からのオファーで、「春」「夏」「秋」「冬」を制作することになったという。
yuiは“YUI”としての活動を休止する際、その理由として「タイアップ商法が嫌だったから」とも報じられた。しかしFLOWER FLOWERになってからも、13年6月にauのCMソングを制作、また書き下ろしではないが、14年10月にもドラマ『玉川区役所 OF THE DEAD』(テレビ東京系)に楽曲が起用されている。ソロ時代と変わらない状況に思えるが、本人にストレスはないのだろうか?
「今回に関しては恩師の頼みということもあって、自ら『4部作の映画に合わせて4曲作るのはどうか』と提案するなど、前向きに取り組んだようです。自分の体調不良によりライブで稼ぐことが難しい状況ですから、メンバーの生活を考慮して、という面もあるでしょう。楽曲はタイトル通り四季を感じさせる仕上がりで、バンドサウンドではありますが、ソロ時代のような親しみやすさもある。FLOWER FLOWERのファン層を広げるきっかけになるのでは」(音楽業界関係者)
昨年11月にはアルバム『実』をリリース。ネット上での反応を見ると、バンドらしい尖ったサウンドを「新しい一面が見えた」と称賛する向きもあるが、「こっちのyuiは好きになれそうにない」と落胆する声もあった。ソロに戻ってほしいと願うファンも少なくないようだ。一方で「YUIのポジションには、もうmiwaがいる」というコメントも多いが、業界ではどう見られているのか?
「miwaも優秀なシンガー・ソングライターですが、少し明るすぎ、またかわいらしすぎて、ファン層が限定されている印象です。YUIは明るさの中にも翳があったので、若者から大人まで幅広く受け入れられ、熱心な音楽ファン以外にも訴求する楽曲を生み出していた。そのポップスメーカーとしての才能を、本人が『限界が来た』『心が折れちゃった』とこぼすほどに負荷をかけて潰してしまったのは惜しかったですね。FLOWER FLOWERもいいバンドなので、こちらに軸足を置きつつ、かつてのようなポップスも聴かせてくれるとよいのですが……」(同)
昨年3月にパニック障害であることを告白したyui。自分のペースで無理せず活動し、いい楽曲を届けてほしいものだ。
(文=山内愛梨)
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