男女の距離は44cmまで!? 中国の高校で定められた、異性交遊に関する校則がバカバカしすぎる!
#中国
中国のネット上で、ある高校の摩訶不思議な校則が話題となっている。山東省にある平陽高校が男女交際に関して定めたものだが、その内容が厳しくもバカバカしすぎるのだ。
6カ条からなるその校則を、一つずつ見てみよう。
(1)異性間で遊ぶこと、異性を追いかけること、騒ぐことは禁止。
交際カップルがはしゃぎ合う姿は、非モテには目の毒。学問の場での風紀の乱れを防ぐため、納得できなくもない。
(2)異性間で食べ物やプレゼントをあげてはいけない。
大人から子どもまで、意中の相手に金に物を言わせたプレゼント攻撃が当たり前となっている中国では、必要な規則かもしれない。
(3)異性のカバンやコートなど身の回りの物を持ってはいけない。
重いものを代わりに持ってあげるという紳士的行為も校則違反!?
(4)異性間で一つのお皿を共有して食事をしたり、「アーン」をしてはいけない。
性交やキスのみならず、体液交換を徹底的に阻止しようということか……。
(5)異性をグラウンドや廊下、宿舎の下などで待ってはいけない。
「男女の待ち合わせに続くのは、不純異性交遊に違いない」という偏見が見え隠れ。同時に、ストーカー行為も禁止。
(6)異性間での交際は44cm以上の距離を取ること。また、手をつなぐ、腕を組む、抱き合う、髪の毛を触ることは禁止する。
男女の接触はすべて禁止。しかし、44cmの根拠は一体……。
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同校では、これら6カ条を遵守する旨の誓約書に署名をした男女にのみ、交際が許されるという。ちなみに(1)~(3)に違反した場合は学年主任との面談、(4)~(6)に違反した場合は、保護者も含めた面談があるといい、違反の程度によっては退学処分になることもあると定められている。
中国では、男女交際禁止を建前としている高校が多いが、ここまで明文化された校則はまれ。そればかりか、性の低年齢化も進んでおり、中国社会科学院社会学研究所が2014年に発表した調査結果によると、都市部に住む18歳の若者の性交経験率は、男性が10%、女性が15%となっている。さらに農村部は、都市部よりも初体験の年齢が若いというデータもある。中絶手術を受ける女子小中学生の増加も社会問題となっている中国。時代遅れの校則で縛り付けるより、コンドームを配布する“太陽政策”に切り替えるべき?
(文=牧野源)
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