セカオワ、SCANDAL、miwa……ドリカムのパフォーマンスが若手に与えた影響とは?
#リアルサウンド
【リアルサウンドより】
SEKAI NO OWARIのメンバー・Saori(Key)が、DREAMS COME TRUEが現在行っている全国ツアー『DREAMS COME TRUE CONCERT TOUR 2014 -ATTACK25-』の横浜アリーナ公演(12月20日~21日)について、自身のTwitterにて「『こんなものを後輩に突きつけるなんて、酷いです』と、中村正人さんにお伝えした。感動しました」とコメントし、話題となっている。
SEKAI NO OWARIは現行の若手アーティストのなかでも突出したライブ演出へのこだわりを見せるバンドで、先述のSaoriはステージ演出を担当。同バンドは今年の10月に、富士急ハイランドをセカオワ専用のテーマパークに仕立てた『炎と森のカーニバル』を開催したことも記憶に新しい。また、Saoriは ドリカム・中村正人がMCを務める『LIVE MONSTER』(日本テレビ系)に出演した際、ステージ演出について「やりたいことをするには、どうしてもそのチケット代が上がっちゃう。『でも、いいものを見せるよ』っていう値段設定」と語っている。中村はこれに対し「うち(DREAMS COME TRUE)もだいぶ無茶な『ドリカムワンダーランド』ってイベントをやってるんだけど、『みんなを異次元に連れて行きたい』って始めたけど、予算が異次元なんだよね(笑)」と共感を寄せていて、両者が目指す理想の“エンターテインメント”には、共通点が多いことが伺える。今回のTwitterの発言で、Saoriは改めてドリカムのライブパフォーマンスにリスペクトを表明した形だ。
ドリカムは、1991年から4年に1度開催されるグレイテストヒッツライブ『史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND』を開催しており、1991年に開催された初回公演では3会場6公演で約6万人を動員。大規模編成でファンから募った人気曲を演奏したほか、幕間ではコントや寸劇を披露するなど、音楽コンサートの枠を越えた演出を行った。1995年には野外でパフォーマーが参加した大規模公演を開催し、以降もドーム規模で壮大なパフォーマンスを続けている。
そんなドリカムのライブパフォーマンスに影響を受けているアーティストは、Saoriだけではない。EXILEのリーダー・HIROは、1995年『史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND』にZOOのメンバーとして出演。「ダンスに魂を注いで頑張ってたけど、エンターテインメント的な部分はドリカムの2人の姿勢を見て刺激を受けたし、勉強になった。一生忘れられない思い出になった」と明かしている。倖田來未はDREAMS COME TRUEのライブビデオを観て刺激を受け、歌手に憧れて芸能界入りを志したという経歴の持ち主だ。2人がエンターテインメント性の高いライブパフォーマン スを志向し、公演ごとに新たな試みに挑戦している根底には、ドリカムの存在があるに違いないだろう。
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