薄給の現役CAが社内で売春サークル?「顧客はパイロットで、1回5~8万円」
#出版 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
今週の注目記事
第1位
「進次郎の乱」(「週刊文春」12/18号)
第2位
「高倉健『秘録』」(「週刊文春」12/18号)
第3位
「現役CAたちが赤裸々告白」(「週刊ポスト」12/26号)
第4位
「『ミシュランガイド』は本当にありがたいか?」(「週刊新潮」12/18号)
【大論争】
「やしきたかじん」の妻をめぐる報道合戦 真実はどっちだ!
「故やしきたかじん『遺族と関係者』泥沼の真相」(「週刊新潮」12/18号)
「『林真理子さんの疑問にお答えします』百田尚樹」(「週刊文春」12/18号)
「百田尚樹さん、なぜ、私に取材しなかったのか」(「週刊朝日」12/19号)
「袋とじ 家鋪さくら独占手記『重婚疑惑』『直筆メモ捏造疑惑』すべてに答えます」(「フライデー」12/26号)
「書かれなかった『殉愛』妻(33)の裏面」(「女性自身」12/30号)
先週、林真理子が文春で、やしきたかじんの闘病生活をつづったノンフィクション『殉愛』(幻冬舎)にまつわる「騒動」を、どこも報じないのはおかしいと書いた。
その“剣幕”に驚いたのであろう、文春は著者である百田尚樹に弁明させ、新潮は5ページも割いて「『遺族と関係者』の泥沼の真相」と題した特集を組んでいる。週刊朝日は、たかじんの最初の妻との間にできた一人娘、H子さん(41)のインタビューを掲載。
重婚、たかじんのメモの筆跡、カネ目当ての結婚ではないのかという「疑惑」は一掃されたのか。娘と妻の言言い分はどちらが正しいのか、読み比べてみた。
百田は文春で、重婚の事実はないと言っている。さくらはイタリア人と結婚していたが、2012年の3月に離婚し、たかじんと入籍したのは13年10月。これは、戸籍を見て確認しているという。ちなみにたかじんが亡くなったのは、入籍からわずか4カ月足らずである。
彼女には離婚歴があるが、彼女の過去を問題にして「悪女」にしようという世間の悪意は理解できない。たかじんの最後の2年間を献身的に支えたのは、紛れもない事実だと突っぱねる。
だが、後述するように遺産をめぐって不可解なことが起きているため、「もちろん人の心の奥底に何が潜んでいるか、見えないところはあるでしょう。しかし私は、自分の目に曇りがあったとはとても思えないのです」と、予防線を張った結び方をしている。
新潮では、メモの疑惑は「あるサイト」(どこかは書いていない)の求めに応じた日本筆跡鑑定協会指定鑑定人の藤田晃一氏が鑑定した結果、「あのメモはたかじん氏の真筆」だという。
問題を複雑にしているのは、百田が本でも書いている、たかじんとさくらさん対H子さんのこじれた関係である。
さくらさん側は、たかじんは娘を嫌っており、彼が食道ガンだとマスコミで報じられたとき、H子さんから「なんや食道ガンかいな。自業自得やな」というメールが来て、たかじんが激怒したことや、見舞いに一度も来なかったことを挙げて、娘の不実を言い募っている。
H子さんは朝日で、離れて暮らしてはいたが、クリスマスにはプレゼントを買ってもらったり、大人になってからも年に1~2回は会っていて、決して仲の悪い親子ではなかったと反論している。
また、たかじんを偲ぶ会でさくらさんが挨拶した際、H子さんが大きな声で野次を飛ばしていたと本で書かれたが、そんな声は出していないと言っている。H子さんの弁護団は、その会の進行を記録した録音を確認したが、野次は聞き取れなかったとしている。
両者の言い分はまったく違っているが、ここで私が疑問に思うのは、百田はノンフィクションと銘打っているのに、H子さんに一度も取材をしていないことである。看護の話だから、数メートル四方だけのことさえ分かればいいというのかもしれないが、たかじんは女性関係も含めて、極めて複雑な人生を抱え、死と向き合っていたはずである。
そうしたノンフィクションを書く場合、最終的には取り上げないかもしれないが、たかじんの唯一の娘の話は聞いておくのが常道である。百田の得意な「ノンフィクション・ノベル」という不思議なジャンルのものを書くなら、そうしたことは必要ないのかもしれないが。
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