『海月姫』東村アキコがブログで告白「コミックナタリーに、勝手に広告塔にされた」ギャラ返却へ
人気漫画家の東村アキコ氏が15日、株式会社ナターシャが運営するカルチャー情報サイト「コミックナタリー」との間で起きたトラブルを、ブログ上で告白した。
「コミックナタリー」は過去に、アルバイト情報媒体「an」とのコラボ連載企画『教えて!センパイ~あの頃のバイト生活~』で、東村氏のインタビューを掲載。
この記事について、東村氏は「ナタリーにびっくり」という見出しでブログを投稿した。それによれば、東村氏はナタリーの編集者から「『かくかくしかじか』(集英社から発行されている自伝エッセイ漫画)に描かれているような、過去のアルバイト経験の話を聞きたい」と依頼を受け、「『かくかくしかじか』の宣伝になるかもしれない」との思いから、これを承諾。
しかし、記事が掲載されると、「an」を宣伝するための“広告ページ”であったことが発覚。自身が「an」の広告塔になることを知らされていなかった東村氏は、「知らず知らずのうちに、自分が特定の企業の広告に出演していた」「多くの漫画家さんにとってもきっとそうであるように、私のなかでナタリーさんは、あくまで漫画についてのニュースを発信してくださるサイトでした。そんなナタリーさんが、漫画家を勝手にリスト化して、広告企画をぶち上げて、収入を得る手段にしている」ということに、大変ショックを受けたという。
さらに、「漫画の情報サイトが、漫画家使って、稼働させて、収入得るって…なんかおかしくないですか?おかしいと思うの私だけですかね?」と問題提起。「ナタリー」側から受け取ったギャランティー10万円を返却するとしている。
「『ナタリー』は、この東村氏のタイアップ広告で『an』から制作費を含め50万円を受け取っていたようですが、有名人を稼働させる場合、依頼段階で広告だと説明するのが鉄則。芸能人の場合、その記事に出たことが原因で、ライバル企業の起用がなくなる可能性すらありますから。もちろん、東村さんのようなクリエイターの場合も、表現範囲を狭めてしまう可能性があります。これまでクリエイターサイドからの評価も高かった『ナタリー』ですが、それを裏切る形になったことで、業界内でも波紋が広がっています」(雑誌編集者)
東村氏といえば、原作を手掛ける能年玲奈主演映画『海月姫』の公開を27日に控えているだけに、この騒動もますます注目を浴びそうだ。
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