回収騒ぎに続き、今度は不健全図書指定! 「FLASH」の迷走と、迫り来るリストラの波
#マスコミ #出版 #光文社
またやらかしてしまった! 東京都は10日、大手出版社・光文社が発行する写真週刊誌「FLASH」の増刊号(9月22日発行)について「著しく性的感情を刺激する」として、青少年健全育成条例に基づく「不健全図書類」に指定する方針を固めた。
都は公報で告示する14日以降、書店などで18歳未満が購入できないように成人コーナーへの区分陳列を義務付ける。問題になったのは、市販のアダルトビデオを再編集した付録のDVD。「セクシーアイドル10人のクライマックス映像80分」として、小林ひとみ、桜樹ルイなど、往年のAV女優の作品が収録されていた。
「FLASH」といえば、今年9月にも回収騒ぎを起こしている。その時は、ネット上に流出した米女優のハレンチ写真を許可なく8ページにわたって計18枚掲載する予定でいたが、直前に上層部が事の重大さに気付き、急きょ回収することになった。
「米国ではFBIも動くほどの流出騒ぎですからね。それを商業利用すれば、巨額の賠償金を請求される可能性も出てくる。FLASHのもくろみが甘かったとしか言いようがありません。雑誌を回収したことで、同社は億単位の損害を被ったそうです」とは出版関係者。
それだけに、今回の「不健全図書指定」のダブルパンチは痛すぎる。スポーツ紙記者は「話題になったことで、増刊号の売り上げはいいかもしれませんが、イメージダウンは深刻。ただでさえ部数減で厳しいというのに、広告も入りづらくなる。業界では『3年以内に潰れる』と予測する人もいます」と話す。
リストラの嵐も吹き荒れそうだ。前出の出版関係者は「フリーの記者やカメラマンは、次の更新時にかなり厳しい条件を突きつけられそうです。会社のミスなのに、フリーの自分たちにしわ寄せが来ることに、記者たちは反発していますよ」と明かす。
その一方で「光文社は、昔から、お金関係がユルいことで有名。例えば、フリーの記者の中には社員以上に経費を使いまくり、それを水増し請求して一部を自らのフトコロに入れている男もいた。会社のピンチに乗じてこうした不届き者を一掃し、経営健全化を図る動きを歓迎する向きもあります」(同社関係者)という。
光文社は、生まれ変わることができるか――。
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