またまた大物スター初参戦でヒートアップ!!!『エクスペンダブルズ3 』
#映画
今週取り上げる最新映画は、人気アクションシリーズ最新作と、ドラキュラ誕生を新解釈で描く歴史エンタテインメント。名だたるスターたちのリアルなファイトに熱くなる中、中世の戦場を舞台にVFXを駆使したバトルに驚嘆するか。好みに合わせて、スケールの大きなアクションをお楽しみいただきたい。
『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』(11月1日公開)は、シルベスター・スタローンが中心になって立ち上げた新旧アクションスター豪華共演『エクスペンダブルズ』シリーズの第3作。“使い捨て”の傭兵たちで構成されるエクスペンダブルズ(消耗品軍団)を率いるバーニーの前に、軍団結成時のメンバーだったが決別し、悪の武器商人になったコンラッド(メル・ギブソン)が現れる。チームの弱点を知り尽くした強敵に対し、エクスペンダブルズは崩壊の危機に直面する。
3作目でブルース・ウィリスが離脱したのは寂しいが、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ドルフ・ラングレン、アーノルド・シュワルツェネッガーの面々は再々登場。さらにメルギブのほかにも、アントニオ・バンデラス、ハリソン・フォードら大物スターが初参加でお祭りムードを盛り上げる。脱税で収監され昨年出所したウェズリー・スナイプスにとっては久々のメジャー復帰作だが、前科をネタにした設定でしっかり笑いを取る。すでに第4作の出演者の候補に元007役のピアース・ブロスナン、日本でも人気を博した元プロレスラーのハルク・ホーガンの名が挙がっており、まだまだ続きそうな夢の共演を熱く応援していきたい。
『ドラキュラZERO』(10月31日公開)は、実在した中世ヨーロッパの君主がなぜ吸血鬼ドラキュラと呼ばれるようになったかを、新たな解釈で描く歴史アクション娯楽作。15世紀、トランシルバニア地方を治める君主ヴラド3世は、民衆に慕われ、愛する家族と平穏に暮らしていた。だが圧倒的な兵力でヨーロッパ侵略を狙うオスマン帝国の皇帝から、息子を含む1000人の少年を差し出せと要求されたヴラドは、これを拒否。帝国軍の侵攻から愛する家族と領民を守るために、険しい山の洞窟に囚われていた闇の力と契約を結び、恐ろしい代償と引き換えに強大な魔力を手にいれる。
ヴラド3世は、19世紀末に発表されたブラム・ストーカーの古典小説『ドラキュラ』に登場する吸血鬼ドラキュラ伯爵のモデルとも言われる人物。『ホビット』シリーズの弓の達人バルト役で人気を博した英俳優ルーク・エバンスが、苦渋の決断で悪魔と取引してしまう主人公を熱演した。歴史スペクタクルとしても十分通用するセット、コスチュームや戦闘シーンと、最新VFXを駆使して描くヴラドの超絶な戦いぶりの組み合わせが新鮮で、従来のバンパイア物とは一線を画する重厚なスケール感とスタイリッシュなアクションを楽しめる。監督は、CMディレクターとしてキャリアを築き、これが長編映画デビューとなるゲイリー・ショア。『アンチヴァイラル』(2012年)、『複製された男』(13年)などで印象的な役どころを演じてきたサラ・ガドンが、本作でも主人公の妻ミレナ役でピュアな魅力を放っている点もポイントだ。
(文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉)
『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』作品情報
<http://eiga.com/movie/79776/>
『ドラキュラZERO』作品情報
<http://eiga.com/movie/80610/>
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