真の威力は不明……テロ続発の中国に登場した「ソーセージ爆弾」とは!?
#中国
9月、中国新疆ウイグル自治区で発生した一連の爆弾テロでは、犯人グループを合わせて40人以上の死者が出る結果となった。相次ぐテロの恐怖に全人民が怯えているが、とんでもない新型爆弾が登場したという。
福建省泉州市安渓県で、ラーメン屋の配達員が、客の男に託された荷物の中から導線のようなものが付けられたソーセージ数本を発見した。不審に思った配達員は、警察に通報。その後、客の男は逮捕され、懲役1年と2,000元(約3万5,000円)の罰金の判決を受けることになったが、彼はいったい何をしたかったのだろうか?
同県に住む20代のこの男は、長いこと職にありつけず、なんとかラクして金を稼ぐ方法はないかと考え、別荘エリアに住む富豪に爆弾を送りつけ、金を脅し取ることを思いついた。だが、爆弾を手配する手立ても金もなかった彼は、冷蔵庫にあったソーセージをおもむろに取り出し、コードなどと一緒に黒いテープでぐるぐる巻きにし、ニセ爆弾を作成したのだった。さらに、ご丁寧にも「爆発物」「金を振り込まなければ爆発させる」と書いたメッセージとともに梱包。ラーメンの出前を頼み、やって来た配達員に、指定した住所に届けるよう言付けた。
配達員は承諾したものの、その住所は存在しなかった。そこで、不審に思い荷物の中を開け、驚いて警察に通報したのだ。
お粗末すぎるニセ爆弾騒動だが、中国ではたびたびソーセージを爆弾に見せかけるという事件が発生している。09年には、黒竜江省で、腹にソーセージ爆弾を巻きつけた20代の男が銀行強盗をしようとしたところ、到着した警官らに見抜かれ、失笑されるという事件もあった。
スイカや携帯電話、マンホールに至るまで、ありとあらゆるものが爆発する中国。もう少し、マシな手段があるだろうに……。
(文=牧野源)
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