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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > モンブラン風冷やし月見そば
100均3品食堂 14品目

甘くない秋のスウィーツ「モンブラン風冷やし月見そば」

P9252399.jpgほら、どうみてもモンブラン!

 100円ショップで売っている商品から3品を厳選し、それだけを材料とした料理に挑戦してみようという試みの第14回。

 季節はもう秋。秋といえば栗。栗を使ったスウィーツといえばモンブラン。私はモンブランが大好きなのだが、ここはあえて変化球的なモンブランに挑戦してみたいと思う。その名も「モンブラン風月見そば」である。

 まず用意するのが、そばとおにぎり。このおにぎりはモンブランの土台になる部分である。これはなんでもいいのだが、そばに合わせて赤飯をセレクトしてみた。50円引きの見切り品だ。

P9252340.jpgモンブランを作るとは思えない、ダブル炭水化物

 そして栗の代わりとなるのが、卵である。卵の黄身が栗となり、白身が生クリームになるのだから、無駄がないとはこのことだ。

P9252336.jpg広告の品で8個100円!

 まずは卵をゆでて、温泉卵を作る。鍋にお湯を沸騰寸前くらいに沸かして、そこに生卵を入れたら、フタをして15分ほど放置。

 取り出して氷水でよく冷やしたら、たぶん温泉卵になっているはず。

P9252347.jpgヒタヒタくらいでいいかしら

 さてさてと卵を割ってみると、なかなかいい感じの仕上がりである。

 白身の隙間から現れた黄身が、栗に見えないことも無い。というのは無理があるかな。

P9252355.jpg俺の目には栗に見えるぜ!

 続いては、濃縮タイプのめんつゆに、カレー粉を混ぜておく。これを和えることで、そばがマロンクリーム風になるはずだ。

 もちろん味のではなく、色の話である。

P9252346.jpgなんだか、カラメルソースに見えますね。匂いは、かつおだしとカレーだけど

 このたれに、ゆでて氷水でしめたそばを和えれば、それはもうマロンクリーム。

 どちらかというと、マロンクリームの食品サンプルっぽいかな。

P9252368.jpg和栗のモンブランって、こんな感じだった気がする

 さあ、ここからは盛り付けである。まずは、お皿に赤飯のおにぎりをポンと置く。

 赤飯である必要はまったくないのだが、実際に作ってみると、これがちょうどいい大きさだった。

P9252372.jpgこれがモンブランになります!

 カレー味のめんつゆで和えたそばで、赤飯おにぎりを包みこむと、そこにあるのはモンブランである。

 そばをカレー粉でうっすら黄色くしたのも効果的だ。

 おにぎりで底上げした高さが、そばをマロンクリームに見せている。これはすごい発見かもしれない。

P9252379.jpgほら、モンブラン!

 そこに、温泉卵を白身からそっと入れる。

 もちろん生クリーム、そして栗のシロップ煮のイメージである。

P9252383.jpg冷やし月見そばとモンブランのせめぎ合い!

 ちょっと栗役の卵が大きすぎたようだが、これは間違いなくモンブランだろう。

 5メートルも離れたら、もうモンブランにしか見えないはずだ。これを見て月見そばと答える方がへそ曲がりである。

 モンブランだ、モンブランだ、わーい。

P9252404.jpgほらほらほら!

 食べてみると、ちょっと刺激的なカレー味の冷たいそばに、まろやかな温泉卵がベストマッチ。

 そして食べ進めると、お赤飯が隠れているという驚きが面白い。

P9252415.jpg食べている途中も、モンブランっぽくないか!

 半熟状態の黄身で和えられたそばが、さらにマロンクリームっぽいかもしれない。これは最初にそばと黄身を和えてもよかったか。そして乗せる栗は、味噌漬けの黄身にしたら完璧かもしれない。

 よし、次回はモンブラン風の焼肉定食なんてどうだろう。使うタレは、もちろんモランボンである。
(文=玉置豊)

最終更新:2014/09/25 21:00
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