まんだらけ万引き騒動が拡大中! 鉄人28号在庫中の古物ショップに、客・マスコミ殺到「盗品じゃないの?」
#事件
万引き犯の写真公開をめぐる騒動で注目を浴びる東京のアンティーク玩具店「まんだらけ」だが、とんだとばっちりを受けているのが別の古物ショップ。練馬区にあるショップでは「盗まれた野村トーイ製の鉄人28号ブリキ人形があるかという問い合わせが、殺到している」というのだ。
「25万円で販売されていたという報道があったからか、商品の価値が高騰。一般客から欲しいという問い合わせがあったのはいいんですが、中には『そちらに置いてあるのは、盗まれたものではないのか?』という失礼な物言いも多い」(同店経営者)
この店では、同型の商品を15万円で販売中。目玉商品のひとつとしてウインドーに飾っていたことから、あらぬ疑いをかけられたようだ。
「さらにマスコミからも複数の問い合わせがあって、この商品についていろいろ聞かれました。中には30分以上も商品についての解説などあれこれ聞いてきたテレビ局の人もいて、仕事の邪魔になっています。現物を撮影用に借りたいとも言われたんですが、断ると『最近、買い取ったりしたものではないですよね』なんて、これまた失礼なことを言われました」(同)
まんだらけは今回の盗難で、防犯カメラに映った犯人と思われる人物の映像について「12日までに返却しないと公開する」とアナウンスしていたが、この話がニュースとなり騒ぎが広まると、被害届を受けていた警視庁中野署が「捜査に支障が出る」として公開をやめるよう申し入れ。結局、期限が過ぎた13日午前、まんだらけは公開中止を発表した。
しかし、騒ぎはいまだ収まらず、まんだらけには中止を非難する電話が殺到したほか、犯人の身内を名乗る女性からのいたずらとみられる連絡があるなど混乱は拡大。別の古物ショップには、市場価格が安い別の鉄人28号人形を持って「まんだらけのものと同じだから、10万円で買い取ってほしい」と買い取りを依頼する客も来たという。
「まんだらけさんは古川益蔵社長以下、従業員もアニメや漫画のグッズなどをとことん愛している人が多く、今回の盗難では愛好者の良識を疑うという意味で、単なる万引き以上に怒っていた人が多かったと聞きます。従業員の中には別のショップに買い取りの持ち込みがあったら知らせるよう連絡をしたり、ネット上でこの話を広めたりもしていたと聞くので、逆にいえば業界全体に騒動が拡大してしまった感じもしますね」(前出経営者)
ただ、ここまで騒動が大きくなると、元凶である窃盗犯への追及は強まるばかり。愛好家の間でも犯人捜しが始まっており、その警戒線は警察や当事者以上に強いものがあるかもしれない。
(文=ハイセーヤスダ)
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