米国で起きた“女子高生集団妊娠事件”を映画化! 武田梨奈が『リュウグウノツカイ』で新境地に挑戦
#映画 #インタビュー
17人の女子高生たちが“妊娠協定”を結び、同時期に集団妊娠。相手の中には同級生の男子やホームレスも含まれていた―。2008年に米国マサチューセッツ州の高校で「女子高生集団妊娠事件」が起きたと報道された。センセーショナルなこの事件の背景には、女子高生たちの暮らす漁村が漁業規制により不況に陥って家庭が荒れていたこと、映画『JUNO/ジュノ』(07)のヒットや人気歌手ブリトニー・スピアーズの妹が17歳で妊娠出産したことの影響などが挙げられている。また、「絶対的に自分のことを愛してくれる存在を彼女たちは欲していた」と妊娠した女子高生たちを擁護する声も伝えられた。政治家たちが少子化対策を唱える一方、児童虐待問題がマスコミを賑わせる日本を舞台に、この事件に着想を得て映画化されたのが『リュウグウノツカイ』だ。本作はウエダ アツシ監督の劇場デビュー作となるインディペンデント作品であり、今年の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」オフシアター・コンペティション部門で北海道知事賞に選ばれている注目作。そして主演は、頭突きで瓦を割るCMで話題を呼んだ武田梨奈。『ヌイグルマーZ』などで切れ味鋭いアクションを見せてきた武田梨奈だが、今回はアクションなしで家族、親友、生まれ育った町への想いで揺れ動く女子高生役を繊細に演じている。
──日刊サイゾーの単独インタビューは、殺陣に初挑戦したアクション時代劇『女忍 KUNOICHI』(11)以来3年ぶり。あのときは震災直後の取材で、武田さんは3時間かけて自宅から取材場所まで歩いて来てくれたんですよね。頭突きCMで話題を呼び、今やすっかり売れっ子に。
武田 ごぶさたしています。『女忍』でインタビューしていただいてから、もう3年も経つんですか。震災直後で映画が公開されるかどうかも危ぶまれる中での取材でしたね。少しは女優として成長した姿をお見せできているといいんですけど(笑)。CMの反響は確かにすごかったです。CMが話題になってからは、テレビのお仕事をいろいろといただくようになりました。でも、どんなに忙しくなってもトレーニングは欠かせていません。腹筋300回は今でも毎日やってますよ!
──人気者になっても、ハートは真っすぐなままなんですね。『リュウグウノツカイ』は得意のアクションは一時封印して、集団妊娠事件を起こした女子高生たちのリーダー役に。今回の出演のオファーが届いた際の率直な感想は?
武田 米国で実際に起きた事件のことは知らなかったので、驚きました。女子高生たちが集団で妊娠出産するなんて、ショッキングな内容ですよね。どんな映画になるんだろう? R指定作品になるのかなって、ドキドキしました。予告編だけご覧になった方はびっくりするかもしれませんね。私たちが同級生の男子の手を引っ張って、無理矢理ホテルに入ろうとしているシーンが使われているので(笑)。
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