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週刊誌スクープ大賞

第二の尼崎連続不審死事件か――謎を呼ぶ、筑後市連続失踪事件

hung0625.jpg「週刊ポスト」7/4号 中吊広告より

今週の注目記事
第1位
「サラリーマン『残業代ゼロ』でも『役人だけは例外』の大謀略」
「主婦の年金を廃止するならサラリーマンの保険料を下げるのが筋だ」
「『女性は働け』の大号令で『麻生』と『パソナ』が大儲け」
(「週刊ポスト」7/4号)

第2位
「筑後連続変死・失踪事件『大便のあとはシャワー!』厳命した『女王様妻と奴隷夫』の転落」
(「週刊ポスト」7/4号)

第3位
「自衛隊は北朝鮮、そして中国と戦う」
(「週刊現代」7/5号)

第4位
「入来祐作 用具係の日々に『この惑星には裏方の喜びもある』」
(「週刊新潮」6/26号)

第5位
「ウソつきノバルティス社に協力した『疑惑の医師』を直撃!」
(「週刊現代」7/5号)

第6位
「前田敦子『結婚宣言』も…尾上松也“裏切りの車中キス”」
(「週刊文春」6/26号)

 週末に中国・北京で遊んできた。雨、それも豪雨が多い季節だが幸い遭遇せず、PM2.5などどこにあるのかというような美しい青空が広がっていた。

 前回訪れたのは2011年3月。11日の東日本大震災は、中国外務省の高官と会う直前にiPadで知った。慌ててホテルへ戻り、テレビに映し出される津波の映像を震えながら見ていたことを思い出す。

 今回はたいした用事もなく、北京市内をバスと地下鉄を使って気ままに歩いて回った。街を歩いていてもレストランで食事をしても、反日ムードなど感じたことはない。バスや地下鉄に乗れば、座っている若者が席を譲ってくれる。聞けば、中国では若者が乗り物に乗るとき、まず年寄りがいないかを見回し、いないことを確認してから座るのだという。儒教の教えが行き届いているようだが、譲られるほうは何か気恥ずかしいものである。

 なぜ私に声がかかるのかと車内を見回すと、意外にも年寄りの姿をあまり見かけないのだ。バスと地下鉄は日本のSuikaのようなプリペイドカードでタッチすればいい。バスはひと乗りが0.4元(約6~7円)だからとてつもなく安いのだが、週末だから、年寄りの姿が少なかったのであろうか。

 地下鉄も、ホームには開閉式のドアがついていて安全に配慮されているし、ゴミもなく清潔である。駅のトイレも、以前とは比べものにならないくらいキレイなのは北京五輪のおかげであろう。

 だが気になったのは、テロを怖れてのことだろうが、警戒が半端ではない。地下鉄に乗るのにも手荷物を検査されるし、天安門広場へ行ったときにも手荷物検査があり、そこここに「公安」たちが目を光らせている。

 そのためか広場にいる人数は意外に少なく、広い広場がなおさら広く感じられた。1989年、天安門事件が起きる前日に、私はここにいた。夏を思わせるうだるような暑い日で、そこここでキャンデー売りの自転車に人が群がっていた。

 だが、日本で伝えられているような緊張感はそれほど感じられず、このまま睨み合いが続くのだろうと思って、夕方そこを離れ帰国した。

 間違いなく、中国政府の強硬派たちが怯えて軍を出動させ、若者たちを戦車で蹴散らすよう命令を出したのである。

 今の北京を見ていると、習近平たち現政権が少数民族のゲリラ・テロを怖れていることがよくわかる。9.11以降、アメリカはイスラム過激派のテロに怯え、アメリカ人たちは海外に出ることをしなくなり、孤立主義を深めていった。

 中国は虚勢を張ってはいるが、内心の動揺は町中に監視カメラと公安警察をあふれさせたことで見て取れる。

 そんなことを考えながらブラブラ歩いたが、どうしても紹興酒を飲みたくなって「咸享酒店」(北京市朝陽区北三環東路19号)へ行った。ここは、週刊現代の友人に教えてもらった店である。

 「紹興咸亨酒店」は中国浙江省紹興市にあり、文豪・魯迅の叔父が1894年に開業した造り酒屋と居酒屋がある。魯迅は毎晩、そこで紹興酒をどんぶりで飲んでいたという。

 そこの支店かどうかはわからないが、店は本店とは違った豪壮な造りのレストランである。紹興酒の種類はさすがに多く、10年ものを頼んだがとろけるようなトロリとした味わいが絶品である。料理も酒に合うものがそろっており、値段もリーズナブル。紹興酒3本、料理をたらふく食って4人で約1万2,000円ほど。北京ではなかなか飲めない紹興酒が飲める貴重な名店である。

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