セカオワも炎上……ミュージシャンに“不用意な発言”が多い理由とは
#SEKAI NO OWARI
“セカオワ”の愛称で知られる人気ロックバンド・SEKAI NO OWARIが、短期間で2度の“炎上騒ぎ”を起こし、話題になっている
キーボード担当のSaoriが自身のTwitterで「殺気だってる。オリコン一位取っても、国立競技場でライブしても、こんな気分になるのか」などと意味深なツイートをしたのは5月29日のこと。ネット上では、同日に出演していた国立競技場でのイベント「JAPAN NIGHT」にて「L’Arc-en-Cielのファンがセカオワの演奏中に座って聞いていたことが理由ではないか」と推測する意見が多く見られ、「どのアーティストでも盛り上がるのがフェスのルールだろ」「でも選曲が悪かったと思う」など賛否両論が巻き起こった。この一件をきっかけに、ボーカル・Fukaseが過去のインタビューで「( 他のバンドを見てると)今時、まだギター使ってんの? とか思う」と発言していたことが注目され、現在も波紋が広がっている。
ミュージシャンのツイートが炎上するケースはこれだけではない。JUN SKY WALKER(S)のボーカル・宮田和弥は5月11日のライブ後、特定のファンについて「二度と来るな!」「絶対お前ら許さん!」とつぶやいて炎上。翌日には「知人および関係各位より一部不適切な表現を厳しく注意されました。自分自身読み返したところ不適切だと判断しこの表現を撤回します」とし、該当ツイートを削除した。
また、同月20日には、SPYAIRのボーカル・IKEが「SPYAIRを辞めます!」と投稿。公式発表がなかったため、ファンの間で動揺が広がった。その後、このツイートを真似る形で、神聖かまってちゃんのボーカル・の子が「神聖かまってちゃんを辞めます」とつぶやき、「おもしろくない」「無神経すぎる」と批判が相次いだ。
物議を醸すような発言をすること自体は、必ずしも悪いことではない。しかし、イメージダウンにつながる可能性もあるため、“不用意な発言”で炎上することは、事務所やレコード会社としては避けたいはずだ。なぜ未然に防ぐことができないのか、音楽業界関係者はこう話す。
「芸能人やアイドルだと、投稿前に事務所のチェックが入ることも多いですし、『イメージを大事にしろ』と教育することもできる。しかしミュージシャンの場合、とくに作詞作曲を手がけている場合に顕著なのですが、スタッフよりも本人のほうが力関係が上ということがよくあり、言動に対して口出しすることは容易じゃないんです。レコード会社は頭を抱えていると思いますよ」
エキセントリックな物言いが人気を集めるミュージシャンも少なくないが、ネット上では少し尖ったことを言うだけで、すぐに炎上してしまう。ミュージシャンとして良いイメージを保つためには、これまで以上に気を配る必要があるだろう。
(文=松浦幸子)
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