ドコモ「カケホーダイ&パケあえる」よりおトク!? 通話サービスの価格破壊、月額無料のIP電話サービス
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ドコモの新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」が6月1日にスタートした。200万件もの事前予約を取るなど、注目を集めている。通話料を抑える目的のユーザーも多数いるはずだが、それならばもっと安く済ませる方法もある。
インターネット回線を利用し、音声通話を行うIP電話だ。050から始まる電話番号を割り当てられ、電話代が割安で済むのが特徴。「LINE電話」や「Skype」などは無料で通信できるが、同じアプリをインストールしている必要があるのがネック。IP電話は電話番号を割り振られるので、普通の電話として利用できるのだ。
IP電話を使うなら、電話回線は不要。MVNOの安価なデータ通信SIMだけを契約すればいい。そうすれば、基本料金1,000円以下でスマホを持つことが可能になる。電話代は別途かかるが、IP電話は通話料も安く設定されている。例えば、「050 plus」というIP電話サービスの場合、固定電話なら3分8.64円、携帯電話なら1分17.28円で通話できる。「SMART」なら、一律30秒8円と、携帯電話への通話料金がさらに安い。一方、例えばauのLTEプランでは、通話料金は30秒20円。料金の差は圧倒的だ。
電話をたくさんかける人なら、IP電話を使わない手はない。電波が届いていれば、通話は安定しているし、従来の電話よりも高音質なくらいだ。電波が弱くネット回線が不安定だと、通話状態も悪くなるが、それは従来のキャリアでも同じこと。
逆に、電話をあまり使わない人でも特になる。ほとんど電話を使わないのに、1,000円近い基本料を払うのはもったいない。月額無料で、使った分だけを支払うIP電話のほうがお得だ。
今のところ、IP電話やMVNOの普及度は低い。自分で情報を調べて、ネットで購入するというハードルが高く感じられるためだ。しかし、毎月6,000~7,000円の支払いで2年縛りもある大手キャリアを負担に感じているなら、MVNO+IP電話をオススメする。通信量や通信速度に制限があるサービスもあるが、その分スマホの維持費が格段に安くなる。
IP電話は、すでに価格破壊のくさびを打ち込んでいる。今後、じわじわと広まっていくことは確実。将来は、IP電話が主流になることは間違いない。少々ネットで情報を収集する必要はあるが、少しでも通信・通話料を抑えたい人ならチャレンジする価値は大きい。
(文=柳谷智宣)
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