米倉涼子主演、テレ朝ドラマ『ドクターX』パート3が10月スタート TBS『半沢直樹』と一騎打ちへ
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米倉涼子主演の高視聴率ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子』(テレビ朝日系)のパート3が、この秋に放送されることが、米倉が所属する事務所「オスカープロモーション」関係者への取材で明らかになった。
「次回作のキャステイングの詳細はまだ決まっていませんが、パート3は10月からスタートします」(オスカー関係者)
2012年10月から放送された『ドクターX』は最終回が24.4%(ビデオリサーチ調べ/関東地区/以下同)という高視聴率を記録したことで、パート2が昨年10月から放送された。最終回視聴率では前回を上回る26.9%を記録し、テレ朝は、パート3を米倉サイドに早々に打診した。ところが、同作品の「私、失敗しないので」という決めゼリフのように、「私、出演しないので」と言ったかどうかは定かではないが、米倉サイドはこのオファーを保留にした。
大門未知子は米倉の当たり役となったが、これまでテレ朝のドラマでは、『相棒』の水谷豊、『TRICK』の仲間由紀恵が当たり役を演じつつも、結果的にその役のイメージが定着してしまい、ほかの役がやりづらくなるという状況を生んでいる。特に、仲間は『TRICK』と『ごくせん』(日本テレビ系)以降、悪女役を演じたりしているが、パッとしない状態が続いている。
そうした前例を見ているがゆえ、米倉サイドがパート3に難色を示すのはうなずける。ところが、ここにきて態度を急変、パート3出演を受諾した。3月2日に放送されたテレ朝の開局55周年記念ドラマ『家政婦は見た!』の17.4%という視聴率が、米倉に自信を持たせたという背景があったことは想像に難くない。
『土曜ワイド劇場』でベテラン演技派女優の市原悦子が主演した『家政婦は見た!』シリーズは83年から08年まで、26作品が放送された。平均視聴率20%前後を獲得して、市原の当たり役といわれていた。それだけに、市原のイメージが強い家政婦役を米倉が超えることができるか? と、視聴率が心配された。しかし、米倉は見事、市原のイメージとともに、自らの大門未知子のイメージを払拭。市原の『家政婦は見た!』の最終回の16%を超える、17%以上の視聴率を弾き出し、「最も安定して視聴率が取れる女優」という評価を固めた。今、視聴者は大門未知子だけを見たいわけでなく、米倉涼子という女優の演技が見たいということだろう。
また、米倉の本格女優としての出世作である『黒革の手帖』(04)以来の、テレ朝とオスカーとの強い関係性が影響していることは言うまでもない。
10月からはTBSの高視聴率ドラマ『半沢直樹』の続編もスタートする。大門演じる米倉と、半沢を演じる堺雅人の“視聴率戦争”が期待できそうだ。
(文=本多圭)
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