W杯メンバー発表前ラストマッチで大活躍! ザックジャパン陰のキーマン・山口蛍を直撃
#サッカー
「最初の10分が痛かった」とニュージーランドのエンブレン監督は試合を振り返り、ザッケローニ監督は「最初の25分間、いいプレーができた」と胸を張った。
5日、東京・国立競技場で行われたキリン・チャレンジ杯。日本はニュージーランドに4-2で勝利したが、時間に多少のズレはあるものの、前半中盤以降は見るべきものがなかった試合だったというのが、両監督の言葉にも表れている。セルジオ越後氏が言うように「弛緩した雰囲気の中で、2失点を喰らうおまけまでつく体たらくで、淡々と時間が過ぎていった」(FootballWeeklyより)。
そんな試合で孤軍奮闘した選手が2人いる。一人は、表のMVPといえる岡崎慎司だ。ザックジャパンの右サイドに求められる、ワイドな位置から斜めに飛び出す動きを体現し、攻撃を活性化させた。2得点という結果は、必然である。
もう一人は、陰のMVPである山口蛍だ。後半、日本代表が停滞したのは、“縁の下の力持ち”である山口がいなかったことが大きい。日本代表キャプテンである長谷部誠と、長きにわたり日本代表に君臨する遠藤保仁という不動のボランチコンビからレギュラーを奪いつつある山口。持ち味は、後ろに体重を置けるバランス感覚と、それでありながら前からも潰すことができる守備力。かつ、ゲームを作るパスと打開するシュートを兼ね備えた、日本では珍しい“センターハーフ”タイプである。
その山口が、“ブラジルW杯メンバー発表前ラストマッチ”で何を考えていたのか? 試合後のミックスゾーンで話を訊いた。
「(前半)30分くらいの時間まではチームとして点も取れていたし良かったと思うけど、残り15分はちょっとスペースが空いて間延びして、ボランチのバランスも崩れましたね」
――今日のチョイスとしては、まずは守備のスペースを埋めることだったんですか?
「チョイスとしてというか、立ち上がりから点も入ったし、押せ押せになっていたので、逆にそういう時こそカウンターだったりに気を付けたほうがいいと思っていたんで、そのへんを意識していたというのはあります」
――相手が左から仕掛けてきて、右サイドを埋めることが多かったと思うんですが、メンバーと何かコミュニケーションは取っていたんですか?
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