「お願いだから、そんなこと言わないで」北島三郎紅白引退会見で“泣き”を入れた老レポーターの悲哀
“演歌界の御大”北島三郎が5日、所属レコード会社の日本クラウン(東京都渋谷区)で会見を開き『第64回NHK紅白歌合戦』をもって、来年以降の出場を辞退することを明かした。
北島は「引退」「卒業」という言葉は使わず、「50年のひと区切りに一本の線を引いてみたい」と独特の表現でコメント。その理由について「いつまでも先輩面して壁になっているのも悪いと思う。若い人に道を譲ってあげるのも先輩のやること。後輩たちが出てくればと思う。芸能界も50年ですごく変わった。誰かが何かをしていかないと変わらないとも感じる」と語った。
最後は「50年間、NHKに出させていただいたのはみなさんのおかげ。本当に感謝しています」と笑顔。紅白では大トリを務めることが確実で、歌唱曲は代表作の「まつり」になる見込みという。
御大が紅白を離れることで、ひとつの歴史に終止符が打たれた形だが、これに感慨深げだったのが、こちらも大御所芸能リポーターの前田忠明だ。
「前田さんは会見開始30分前から現場に駆け付け、最前列を占拠していました。質疑応答は挙手制なのですが、“前田御大”ともなると、そんなのお構いなし。マイクを独占し、他人が質問している最中でもガンガン割り込んでいました」(マスコミ関係者)
だが、現場記者からはマナー無視の前田リポーターに対する怒りより「悲愴感を感じた」という声が圧倒的。
取材したスポーツ紙記者は「前田御大も今年で72歳。北島さんとの付き合いは40年以上になるといいます。その北島さんの“紅白引退会見”ですから、前田さんにも期するものがあったのではないでしょうか」と話す。
実際、前田リポーターは北島が紅白だけでなく、ライフワークの興行も再来年をメドに取りやめることを明かすと「お願いだから、そんなこと言わないでよ~」と懇願。「体もしんどくなってきた」と話す北島に「そんなこと言ったら、俺はどうしていいかわからないよ!」とゲキを飛ばした。
しまいには「元気なら数年後にまた紅白に出てくれんじゃないかと、僕なんか期待しちゃうんですが……」とリクエスト。これはアッサリ却下されたが、前田リポーターにとってサブちゃんが唯一無二な存在であることはわかった。その姿はまるで、老人同士がお互いを鼓舞しているようにも見えた。
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