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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 壊れた歌姫たち、復活劇の裏に……

Cocco、鬼束ちひろ……“壊れた歌姫”の復活が相次ぐも「躁状態」を懸念する声

51Bfz5ctpgL.jpg『ULTIMATE CRASH ’02 LIVE AT BUDOKAN 』ユニバーサル・ミュージック

 数年前から、鬼束ちひろや中島美嘉など、女性歌手の“変貌”が話題になることが増えた。音楽業界の苛酷さが関係していると指摘されてきたが、ここのところは“復活”を遂げたとして注目を集めるケースも多い。

 例えばCoccoだ。現在、新曲「キラ星」の告知メッセージ動画がYouTubeの公式チャンネルにアップされており、ファンの間で「元気そう」と評判になっている。

 動画では「急に止まったり、突然走り出したり、いつも説明も補足も何も追いつかない状態なのに、それなのに、いつもほんとにみんなありがとう」とファンへの感謝を述べたほか、「自分もみんなも、どんなに北風が強い日でもちゃんと立っていられるように、歌をうたいましょうね」とコメント。時折、感極まったような“泣き笑い”の表情を見せ、目に涙が浮かんでいるように見える場面もあった。

 やや挙動不審ではあるが、表情豊かで顔色もよく、動画を見たファンは「どんどんキレイになってるね」「元気そうでよかった」などの感想を寄せている。しかし、音楽業界関係者からは「躁状態なのでは……」と心配する声も上がっているようだ。

「Coccoは2001年に“歌うことがつらくなった”という理由で活動休止し、くるり岸田とのバンド『SINGER SONGER』での楽曲発表などを経て、06年に本格的な復活を果たしました。しかし09年には、復活後に拒食症に陥ったことや、自傷癖があることなどを雑誌で告白し、当時大きな話題を呼びました。07年に写真の勉強をするためイギリスに留学していた際は、精神疾患の治療のために病院にも通っていたようですが、症状は回復しなかったようです」

 自身が抱える心の病について、本人は「一生治らないと思う」と語っているという。

「一見して元気そうでも、また調子が悪くなる可能性はあります。動画で『元気です』『元気で頑張ります』と繰り返しているのを見ると心配ですね。ファンや周囲を安心させようという気遣いでしょうが、張り詰めた末に“揺り戻し”で鬱状態になってしまうのではないかと……」

 精神的に不安定な女性歌手といえば、鬼束ちひろを思い浮かべる人も多いだろう。ここ数年はメイクや衣装が過激になったと騒がれていた鬼束だが、来年1月から開始するツアーに合わせて公開された最新ビジュアルは、黒髪に白いワンピースというナチュラルな姿。「復活した」「かわいい」と話題だが、カメラを睨みつけるような眼差しはどこかうつろで、見る者を不安にさせる仕上がりだ。デビュー初期の頃に、スタイリストが用意した清純そうな衣装を着るのが嫌だったと明かしている鬼束だが、今回はどう思っているのか気になるところだ。

 アーティストには、“精神的に不安定な部分があるからこそ、いい曲が作れる”という面もあるだろう。しかし、本人が心穏やかに過ごせることを望むのがファンというもの。あまり無理をせず、自分のペースで歌を届けてほしいものだ。
(文=岩倉直人)

最終更新:2013/12/09 11:25
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