古巣復帰した掛布雅之氏の“壮絶”現場復帰ロード「2~3万円の仕事もこなして……」
#プロ野球 #阪神タイガース #掛布雅之
来季から古巣・阪神タイガースでGM付育成&打撃コーディネーターに就任する掛布雅之氏。今ひとつピンとこない肩書で虎ファン待望の「現場復帰」になんとかこぎ着けた形だが、その裏では壮絶な「クサい仕事」もしていたようで……。
CS(クライマックスシリーズ)のファーストステージで、3位の広島に“下剋上”を食らい沈んだ阪神。常勝軍団であることを命じられている中、ふがいない打線にメスを入れるべく復帰が決まった掛布氏。だが、ここまでの道のりはかなり厳しかった。
「現役引退間際の1987年、飲酒運転で現行犯逮捕されたことで、当時の久万俊二郎オーナーは“自分が生きている間”の阪神復帰を事実上、全否定していました。一方、他球団からの監督、コーチ就任のオファーはいくつかあったのですが、いずれも受諾せず。理由はズバリ、解説者やタレントとして年間数億円もの収入を得られていたから。おいそれと、そんなオイシイ仕事を手放せませんよね」(プロ野球関係者)
ところが、だ。事業の失敗からお金はみるみるうちになくなり、ついには破産寸前の状況に。
「借金の取り立て人が、解説で訪れる甲子園球場などに押しかけたこともあり、読売テレビと日本テレビの解説契約が消滅。入団時の監督だった阪神OB・安藤統男氏の計らいでMBSラジオの解説の仕事も得ましたが、結局二度の“出演見合わせ”を経て、仕事は消滅。唯一、スポーツ報知の評論の仕事をしていましたが、ギャラは月額30万円ほどだったと聞いています」
そんな中、将来のコーチ、あるいは監督就任に向け欠かせない現場復帰を手にしたが、その裏にはこんな努力も。
「今年1年、実は球団が制作に大きく関わるCSのテレビ中継の解説をやったり、球団公式携帯サイトで、コラムや選手へのインタビューをやったり。いずれも、ギャラは1本2~3万円から5~6万円ほど。かつての収入やギャラ単価を考えれば、激安ですよね。そんな地道な努力あっての、今回の復帰。やはり球団の仕事を安値でも引き受けていた裏には、現場に復帰させたい球団側と、現場に復帰したい掛布氏本人の思惑の一致があったんでしょうね」(同)
もっとも、選手にとっては打撃指導陣が4人(掛布、関川浩一、高橋光信、トーマス・オマリー)も乱立する状況。誰に教えてもらえればいいのか、迷いそうだが……。
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