「キャストは最高なのに……」初回11.3%の竹内結子主演『ダンダリン』のコミカル描写に拒否反応続出か
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竹内結子主演の連続ドラマ『ダンダリン 労働基準監督官』(日本テレビ系)が2日にスタートし、初回平均視聴率が11.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが分かった。
漫画が原作の同ドラマは、労働基準監督署を舞台に、主人公の段田凛(竹内)と、同僚の労働基準監督官たち(北村一輝、松坂桃李、水橋研二、大倉孝二、大島蓉子、トリンドル玲奈、佐野史郎)が、ブラック企業に立ち向かい、日本の労働者を守っていく物語。
初回では、リフォーム会社の営業マン・西川(渡辺いっけい)がサービス残業を強いられていることを知った凛が、西川の制止も聞かず調査を強行。労働基準法違反を犯す社長(でんでん)と争った末、逮捕に踏み切る……というストーリーであった。
物語の山場は、手錠をかける権限はあるものの、これまで経験のない労働基準監督官たちが、「どんな服装で行くべきか?」「誰が手錠をかけるか?」などと右往左往しながら社長逮捕を目指すシーン。「社長に逃げられないように」と、雨の中を泥だらけになりながら“ほふく前進”で向かうなど、コミカルに描かれた。
放送枠は、前クールで満島ひかり主演『Woman』が放送されていた“水曜夜10時”。過去の初回視聴率を見ても9~11%ほどと低めが続いており、数字の取りづらい“魔のドラマ枠”として知られている。
さらに、次週からは、旬の俳優・堺雅人が主演を務める『リーガルハイ』(フジテレビ系)が同じ時間帯で始まるため、ますます苦戦を強いられる可能性も。
また、視聴者の評判もいいとは言いづらい。「面白かった」「コメディタッチだから、気楽に見られて楽しい」「いい役者が揃ってる」といった感想もある一方で、シビアで身近な題材なだけに「こんなに軽く描かないでほしい」「『Woman』みたいに、ちゃんと現実を伝えてほしい」「“なぜ残業不払いが逮捕に値するのか”という部分が描かれていない。脚本をしっかりしてほしい」など、辛らつな意見も多い。
「コミックが原作の娯楽作品なので、気楽に見るべきだと思いますが、ブラック企業が深刻な社会問題になっているだけに、コメディタッチであることに拒否反応を示す視聴者は多いようです。役者陣の演技がかなりいいだけに、この反響はもったいないですね」(テレビ誌ライター)
シングルマザーの現実を描いた『Woman』は、口コミで評判が広がり、最終回では16.4%まで視聴率を伸ばしたが、『ダンダリン』も続くことはできるだろうか? 『リーガルハイ』との“水10対決”にも注目だ。
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