プロ野球 楽天、初優勝目前も「驚くほどスポンサーがつかない」地元ラジオ局の苦悩
2013/09/13 15:00
#楽天 #プロ野球
東北楽天ゴールデンイーグルス オフィシャルサイトより
球団創設9年目にして、悲願の初優勝を目前に控えたプロ野球・楽天イーグルス。全国各地で戦うイヌワシ軍団には連日、多くのメディアが取材に詰めかけているが、実は「金欠」で、そうもいかないマスコミもあるようで――。
楽天が所属するパ・リーグは普段、地上波での放送は地元主催のゲームでも毎試合あるわけではない。ビジターの場合はなおさらだ。そこで、貴重なメディアとなるのがラジオの野球中継。仙台では老舗放送局・東北放送が唯一、AMラジオを持っているが、「実はつい最近まで、ビジターの試合については、かなり“歯抜け”な中継スケジュールだった」という。
「福岡(ソフトバンク)、北海道(日本ハム)も、地元のラジオ局はホーム/ビジター関係なしに中継を行いますが、東北放送はロッテ、オリックスのビジターゲームについて、長年やってこなかった。少し前には、さらに中継回数を減らしていたこともある。原因はズバリ、予算不足です。球団創設から数年間は、球団親会社の楽天がスポンサーに入り、ホーム/ビジター共に満足に中継ができていましたが、楽天が撤退して以降、ホームはともかく、ビジターの場合は基本的に自社制作での中継はなし。相手側の局に中継をお願いする“代理制作”すら、できていませんでした」(在仙メディア関係者)
また、別のメディア関係者は「イーグルスの地元貢献の浸透度が、球団が考えているよりもはるかに低く、局サイドが営業をかけても、驚くほどスポンサーがつかない」という見方も。さすがに10日からは、「優勝が決まるまでの全試合、なんらかの形で全戦中継が決まった」というが、初優勝による経済効果で、なんとかいい方向に解決してほしいものである。
最終更新:2013/09/13 15:00
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