裏・国民食! うまい棒のすべてがわかる『やおきん公認うまい棒大百科』
#本
熱烈なファンが多い、うまい棒のすべてがわかる本『やおきん公認うまい棒大百科 』(河出書房新社)がついに出た!! うまい棒といえば、1979年の発売以降、爆発的な人気を誇り、裏・国民食といっても過言ではない“キング・オブ・駄菓子”だ。一度聞いたら忘れられない、シンプル極まりない直球のネーミング。昔からずっと変わらぬレトロなパッケージに、ちょっと小腹がすいた時に片手で気軽に食べられるあのサイズ。そしてなんといっても、発売当初から揺らぐことのない、1本10円という値段。この不景気に、スゴイではないか。
もちろん私も小学生の頃から大好きで、テリヤキバーガー味をずっと偏愛している。超定番のチーズ味に、やさいサラダ味、めんたい味に、最近はなっとう味まで発売され、たまには冒険してみようと思うのだが、結局、同じものばかりを選んでしまう。おそらく日刊サイゾー読者の多くも、お気に入りの味があったり、子どもの頃の思い出や情景なんかが、ふっと出てきたりするのではないだろうか。
そんな長年にわたり愛され続けるうまい棒には、強烈なファンが存在する。この本が面白のは、「うまい棒同盟」が監修していて、販売元の「やおきん」はあくまで“公認”という立場なことだ。「うまい棒同盟」とは、うまい棒好きの管理人が立ち上げたウェブサイトの名前であり、管理人はいってみれば、ただのファン。この管理人氏の詳細は謎だが、誰よりもうまい棒を愛し、うまい棒の奥深さを知り尽くし、その愛ゆえに、やおきん公認のウェブサイトとなり、この本を監修するまでに至っている。ちなみに、パッケージに描かれている、飛び出さんばかりの元気なキャラクター「うまえもん」の名づけ親でもある。
本書では、これまでに発売されたうまい棒の紹介、うまい棒の歴史、うまい棒を知る上での最重要人物が語るうまい棒誕生秘話、トリビアなどに加え、うまい棒好きの森永卓郎氏へのインタビューや、作家の角田光代氏のエッセイまでもが掲載され、読み応えたっぷり!
「この頃、何かと企業の商品本がいろいろ出ているが、これは宣伝ではなく、どのページをめくっても、純粋なうまい棒へのあふれんばかりの愛が感じられる。うまい棒は国宝です」(うまい棒同盟HPより)
あー、無性に食べたくなってきた!
(文=上浦未来)
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