ただのおバカじゃなかった! 楽天・マー君を支える、里田まいの良妻賢母っぷり
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8月8日に「J:COM」がやっている「J:テレスタイル」という昼の番組に出てきた。吉永小百合について語ってくれというのだから出ないわけにはいかない。 ゆりかもめで「テレコムセンター駅」まで行ったが、暑いこと。着くまでに命を消耗してしまった。
番組は、吉永小百合へのインタビューで、彼女自身がターニングポイントになったと思う映画を5本挙げて、それに私が感想を述べるというものだった。彼女が挙げたベスト5は、渡哲也と初めて共演した『愛と死の記録』。4位が吉永小百合が殺人犯になる女を演じ、セックスシーンもふんだんにある(本当は思わせぶりなだけだが)『天国の駅』。第3位は高倉健と初めて共演した『動乱』。2位はなかにし礼原作の『長崎ぶらぶら節』。1位はNHKのテレビドラマ『夢千代日記』だが、確かに映画よりもこっちのほうがずっといい。
私に不満だったのは、われわれ由緒正しいサユリストが選ぶであろう、彼女のベスト『泥だらけの純情』『キューポラのある街』『愛と死をみつめて』、それに寅さんの『男はつらいよ 柴又慕情』が一本も入っていないことだ。
チャンネル銀河というところで吉永小百合特集をやるので、それに沿った映画を選んだから仕方ないのだが、私には不満の残る作品ばかりである。
彼女の映画は大きく分けて、20代までとそれ以降とに分けられる。10代最後は『愛と死をつめて』だが、いい作品はこちらに多い。
20代以降は伴侶にも恵まれず(これはこちらの僻みだが)、作品にも恵まれていない。先日の『北のカナリアたち』など惨憺たる出来であった。もともと彼女は演技がうまいわけではない。20歳まではそれでも地がそのまま演技になっていて、それが素晴らしかったのだが、後年は吉永小百合そのままで出ている寅さんの第1作はいいが、その他で演技力を見せているのは『天国の駅』ぐらいのものだろう。
アサヒ芸能でお騒がせ作家・中平まみ(かつて彼女の父親が『泥だらけの純情』『光る海』など吉永の主演作を監督した中平康だったため、吉永小百合とは親しかった)が「近年の彼女は、平板でただおとなしく演じているだけで、ハットさせる魅力がない」と言っているが、この点に関しては彼女の言う通りである。
アサ芸のタイトルはおどろおどろしいが、中身はさして新しいことがあるわけではない。
かつて吉永とロマンスの相手として噂されたのは山本學、山本圭、浜田光夫、中尾彬、加藤剛、石坂浩二、渡哲也などがいるが、中平はこう言う。
「山本學・圭兄弟への思いは相当強かったでしょうね。新劇系の人には弱いから。加藤に対しては『なんて立派な顔の人だろうと思った』と言い、好きだという気持ちは伝わっていたものの、婚約者がいた加藤は困惑していた、と」
私が知る限り一番熱烈に愛し合ったのは渡であったが、両親の猛烈な反対に遭い、あきらめざるを得なかった。渡が結婚したときは三日三晩泣き明かした末に、ひとりでヨーロッパ傷心旅行に出ているという。
親への反発があったため、28歳の時、15歳も年上のテレビディレクターと結婚してしまうが、私が思うに、この結婚は小百合のイメージを損わなかったという意味では、よかったのではないか。
だが、結婚後の彼女の映画には見るべきものは少ない。
中平は吉永小百合に向けて、こんなメッセージを寄せている。
「『奥の院』にひっそり納まらず、貴女の本領であった天衣無縫、自由奔放とおきゃんな部分を取り戻し、本当の復活を!」
68歳の吉永小百合には、もはや失うものなどないはずである。自分をさらけ出し、これまで出し惜しみしてきた演技力を全開にした映画を見てみたいものである。彼女にはそれができるはずだ。サユリストからの切なる願いである。
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