日刊サイゾー トップ > 社会  > 選挙特番、ガチな池上彰が独走

「あなた、創価学会ですか?」池上彰“ガチンコ”選挙特番の独走ぶり

ikegamimuso.jpgテレビ東京『池上彰の参院選ライブ』

 参院選の投開票が行われた21日、NHKと在京民放局が選挙特番を放送したが、視聴率トップはNHKの『参院選2013首都圏開票速報』(午後8時50分~同9時)で16.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だった。一方、民放の視聴率争いでトップに立ったのは、ジャーナリスト・池上彰氏が司会を務めたテレビ東京で4時間生放送した『TXN選挙SP 池上彰の参院選ライブ』で、民放で唯一の10%超えとなった。


 視聴率もさることながら、昨年の衆院選特番でどんな政治家にもひるまずズバズバ質問し、ネット上で「池上無双」と呼ばれた池上氏の“ジャーナリスト魂”は、今回の特番でも相変わらず。

「公明党のエリートで、神奈川選挙区で当選した弁護士の佐々木さやか氏に『あなた創価大学ですよね? で、ご本人も創価学会ですか?』と“直球”を投げ込み『そうです』と認めさせた上で、公明党と創価学会の関係が憲法の政教分離に反していないかを徹底的に追及。弁護士の佐々木氏だけに、言葉を選んで慎重に答えていた。ほかにも、比例で当選した維新のアントニオ猪木氏に『維新は猪木さんの人気頼み』と言い放ち、“ブラック企業”として大バッシングを受け、比例でなんとか当選したワタミグループ元会長で自民の渡邉美樹氏にも、ブラック企業問題について堂々と切り込んでいた。池上氏は一度、テレビからの引退を表明しているので、もはや怖いものなし。昨年の衆院選で池上氏にやり込められた維新の石原慎太郎代表や東京選挙区でトップ当選した丸川珠代氏は、事務所からの中継で池上氏とやりとりするのを断ったほど」(永田町関係者)

 それに比べ、ほかの民放各局の選挙特番は、あまりにも“芸”がなさすぎたようだ。

「日テレは『NEWS ZERO』の出演者をそのまま起用し、淡々と進行したため、目新しさがなかった。テレ朝は古舘伊知郎キャスターが粛々と進め、まるでお通夜。フジは自民の小泉進次郎衆院議員への取材VTRで笑顔で話しかけられたカトパンこと加藤綾子アナに対し、安藤優子キャスターが『私の時、あんなに優しくなかった!』と嫉妬心を丸出しにし、見苦しかった。TBSは選挙特番初司会の関口宏が相変わらずの“上から目線”。視聴者にチャンネルを替えられてしまったのだろう」(テレビ関係者)

 このままだと、選挙特番のたびに池上氏の“独り勝ち”が続きそうだ。

最終更新:2013/07/26 08:00
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