「なんでタキシードなの?」正装で草を刈る草刈正雄CMについて、マキタを直撃!
#テレビ辛口研究所
「オレは、草刈だ」
なぜかタキシード姿でキメた俳優・草刈正雄が、草刈機で草を刈ると、草や汗がスローモーションで舞い上がるというシュールな映像。6月10日から全国放映が始まった、マキタの充電式草刈機のCMだ。
「草刈機=草刈正雄」というわかりやすいダジャレと、タキシードというミスマッチ感もさることながら、そもそもなぜテレビで今、草刈機のCMを? 草刈機って、そんなに需要が伸びているんだろうか?
マキタの広報担当者に聞いた。
「弊社はもともと、ドリルやドライバーなどの電動工具をプロの職人さん・大工さんが愛用してくださっていて、その分野では国内シェア50%となっています。でも、第二の柱としてやっている園芸工具(OPE)ではまだまだシェアも少なく、知られていないため、草刈機をはじめとして一般消費者に認知をしてもらうため、今回、テレビCMを打つことにしたんです」
確かに、家電などのメーカー名は誰でも知っているが、電動工具や園芸工具のメーカー名というと、一般にはほとんど知られていないもの。
「そんなときに『マキタ』という名前を思い出してもらえるよう、CMで認知度を上げ、ブランドイメージを上げていくというのが目的です」
つまり、草刈機そのものの宣伝というよりも、ブランディングCMだということ。また、タキシードで草刈をしてもらった理由も
「草刈をするとき、誰もタキシードは着ないですから、『おっ!』と気になり、印象に残るように」というものだった。
ところで、このCMを見て、もうひとつ気になってしまったのは、「草刈機まさお」の存在だ。「草刈=草刈正雄」というと、一部の人は別のものをイメージするのではないだろうか。というのも、「ネーミングが面白い」ということで、一部ではよく知られている農業・林業用などの動力運搬車製造メーカー「筑水キャニコム」では、以前より「草刈機MASAO(侍まさお)」を販売しているからだ。
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