チケット売れず……“大人の事情”に巻き込まれた、阪神ルーキー藤浪の「登板ウラ事情」
#プロ野球 #阪神タイガース #藤浪晋太郎
阪神の藤浪晋太郎投手が6月30日、プロ初登板以来、ここまで「指定席」だった毎週日曜日の登板を飛ばし、7月2日からの巨人との首位決戦に登板することがわかった。故障でもなく、突然のアクシデントに見舞われたワケでもないのに、一体なぜなのか。その裏には、人気球団ならではの“大人の事情”が隠されていた──。
トラ番記者はもちろん、いまやセ・リーグナンバー1右腕へと成長した広島・前田健太ですら“読み違い”を起こした。
29日、甲子園での試合前練習に、藤浪は確かに参加していた。
「基本的に、先発投手は登板日当日は取材を受けないというのがプロ野球取材の大鉄則。そのため、登板前日になると報道陣は翌日登板が予定されている投手が練習から引き揚げるのを見計らって取材をします。この日も、藤浪は『楽な気持ちで入れます。ホームなので思い切ってやりたい』と話していたので、てっきりそのまま日曜日に登板するのかと思っていました」(スポーツ紙プロ野球担当デスク)
だが、試合開始後に発表された翌日の予告先発には、プロ4年目の若き右腕・秋山拓巳の名前が登場。「すわ、アクシデントか!?」と焦るマスコミをよそに、和田豊監督は試合後「ひとつの理由ではないけれど、ローテーションのことなので、ここで説明するアレではないので。明日は秋山ということです」と言葉少な。中西清起投手コーチも「ちょっとリズムを変えようということ(中略)ほかの投手との兼ね合いもある。すべての兼ね合いも含めてこうなった」と歯切れが悪い。
そんな中、現場でささやかれているのが、2つの大人の事情だ。
「ひとつは、せっかくの首位決戦なのに、チケットの売れ行きが今ひとつよくない。少し前までは、平日の巨人戦でもしっかり完売できていたのに、ここ数年はチームの低迷やファン離れも影響してか、レフト側の外野や3塁側のアルプススタンドのチケットが最後まで残る。ですが、藤浪が宿敵・ジャイアンツ相手に登板となれば、やはりチケットの売れ行きは良くなるようです。もうひとつは、中西コーチが特定の媒体を優遇している点。なぜなら、これまでの日曜日もそうですし、次に各スポーツ紙が先発予想日として挙げた7月3日はホームゲームの場合、いずれも在阪地上波民放テレビ局Aが独占で放映できる日なんです。ちなみに、中西コーチは評論家時代、そこの局の解説を長年担当していました。最終的に決定したのは監督なんでしょうが、コーチも進言をすることはできる。ほかの民放局は『Aはいいよな! 大人の事情で、好視聴率が期待できる先発投手が回ってくるんだから』とねたんでいますよ」(別のスポーツ紙野球デスク)
大人の事情で、課題の左打者だらけの強力打線にメッタ打ちされて自信喪失……なんてことにならなければいいが。
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