トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > カルチャー > 本・マンガ  > バカバカしくも、愛さずにはいられない!『変な協会~協会力が世界を救う!?~』

バカバカしくも、愛さずにはいられない!『変な協会~協会力が世界を救う!?~』

hennakyokai.jpg『変な協会~協会力が世界を救う!?~』(メタモル出版)

 好きなこと、没頭できることは、人それぞれ。その対象は、食べ物かもしれないし、はたまたアニメやアイドルかもしれない。その“好き”な気持ちが募りに募って、“ひょっとして、こんなに好きなのは自分だけかも?”と思った瞬間、人は勢いあまって協会を作りたくなるらしい……?


 『変な協会~協会力が世界を救う!?~』(メタモル出版)は、タイトル通り、マジメな協会を紹介する本ではもちろんない。著者の「日本キョーカイ協会」が、バカバカしさを身にまといながらも、その影響力に驚きと感動がある協会を厳選し、紹介している。

 その中でも特に突出しているのが、日本合コン協会、日本ロマンチスト協会、日本鳩レース協会、日本おはじきサッカー協会、日本キャンディーズ協会、日本ふんどし協会、日本モダンガール協会、日本雨女雨男協会、日本唐揚協会の9協会。協会名を見るだけでも、なにやら圧倒されるものがあるが、各会長の口から飛び出す、驚きの活動内容やひと言の破壊力が、どれもすさまじい。

 トップを切るのは、日本合コン協会会長、元タレントでグラビアタレントの絵音さん。最も活躍していた時期には、3年間で1000試合をこなしていたという合コンのプロ。時には1日3試合、1試合目は19時から銀行員、2試合目は22時からテレビ局の人、3試合目は深夜2時から芸人と、ストイックに合コンをこなした。その結果、

「本当に東京はもうどこに行っても絶対知っている人がいるので、住みづらくなってますね。だから、最近地方とかに活動の拠点を本当に移そうかと(笑)」

だそう。絵音さんが協会を設立した目的は、なんと世界進出。夢は「合コンワールドツアー」というから、話はデカい。実際に、台湾市内で街コンを開催し、100人以上もの参加者を集める大成功を収め、着々とその野望を果たしているというからすごいではないか。

 また、「日本ふんどし協会」の中川ケイジ会長は、ふんどしオンリーで生活している。かつて、日々の激務で体調を崩した時に、ある人からふんどしを強く勧められ、騙されたと思って試しに履いてみたところ「これだ!」とピンと来たという。ものすごく気に入り、“ふんどし商売”を考えるうちに、病は気からで、なんと回復することができたという……。現在、「1億2000万人 総ふんどし化計画」を打ち上げ、ふんどしの普及に努める。その活動の一環として、「ベストフンドシスト」なる賞まで制定し、2013年には、壇蜜が仲間入りしていることも、お伝えしておかなければならない。

 このように変な協会は、知らず知らずのうちに、日本、いや、世界を元気にしているのだ。すごいぞ、変な協会力!
 
 本書ではこの9つの協会以外にも、多数の変な協会を紹介し、その名(迷!?)言をまとめ、変な協会カタログまで作成しているので、これを読めば、変な協会のすべてが分かる。ぶっ飛んでるけど、知る価値アリ。変な協会、バンザイ!
(文=上浦未来)

●日本キョーカイ協会
日本に増殖中の“協会”に着目し、そのマニアックな世界を探索&応援&世に知らしめるべく設立。会長・杉山ジョージ、GM・オカヒデキはWebラジオ局で放送中の番組『キョーカイ協会』の構成&MCを務める。 『変な協会~協会力が世界を救う!?~』(メタモル出版)は、タイトル通り、マジメな協会を紹介する本ではもちろんない。著者の「日本キョーカイ協会」が、バカバカしさを身にまといながらも、その影響力に驚きと感動がある協会だけ厳選し、紹介している。

最終更新:2013/06/28 15:00
ページ上部へ戻る

配給映画