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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 米倉涼子「35歳の高校生」魅力

最終回直前! 米倉涼子が「ババア」と呼ばれ放題の『35歳の高校生』の魅力

35sai0621.JPG日本テレビ『35歳の高校生』公式サイトより

「友達100人作りたいと思ってるんで」

 そう宣言して高校に入学した35歳の馬場亜矢子(米倉涼子)が、学校の問題を解決していく人気ドラマ『35歳の高校生』(日本テレビ系)。

 第9話が、瞬間最高視聴率32.7%をたたき出した『AKB選抜総選挙』の真裏という不幸に見舞われたものの、全話平均視聴率は、民放ドラマ中、『ガリレオ』(フジテレビ系)、『ラスト・シンデレラ』(同)に続く堂々3位と好調だ。

 だが、米倉演じる主人公が「ババア」と呼ばれ放題の同作も、いよいよ最終回。22日の夜9:00からの2時間スペシャルを前に、魅力をおさらいしてみたい。

■クラスメイトも教師も、全員気持ち悪い

 同作を見ていない人からしたら、「米倉がミニスカートの制服姿で、若い子たちと絆を深める青春ドラマ」程度に思っているかもしれない。間違ってはいないが、彼女の美脚なんてどうでもよくなるくらいもっと奥深く、いい意味で気持ちの悪さが漂うドラマであることを、是非知ってほしい。

 同作のキモとなっているのが、“スクールカースト”。ルックスやキャラクターを元に、生徒や教師がランク付けされ、1軍、2軍、3軍に分けられている。その順位は、何者かによって「学校裏サイト」内で発表され、日々変動する。つまり、やりたい放題の1軍に対し、3軍は当然のごとくイジメの対象となるのだ。

 このドラマは一見、旬の若手女優や、イケメン俳優が多く出演しており、明るい印象があるかもしれない。しかし、このキモの部分がそこはかとなく気持ち悪い。

 その気持ち悪さは、決して人がランク付けされること自体ではない。順位を平気な顔をしながら日常的にチェックしてしまう、生徒や教師の“平常心”こそが、一番の気持ち悪さなのではないだろうか?

 大人の視聴者からは、「リアリティがない」「うちの子どもの学校がスクールカーストをマネしたらどうするのよ」といった批判意見も出ているようだが、もしかしたら現代の10代は、すでにリアリティのない、薄情な日常を送っているのかもしれない。

■急展開の第10話を見ずして、最終回は手が付けられない!

 第9話までは、馬場がクラスメイトの問題を次々と解決していく1話完結だったが、第10話ではこれまでと違う急展開を見せた。「すべての騒動を裏で仕掛けていた」と1人の男子生徒が告白した直後、突然、飛び降り自殺未遂。その一件によってスクールカーストがなくなり、みんなが突然仲良くなったりと、目が回るほどの流れであった。

 また、これまで謎に包まれていた馬場の壮絶な過去も明らかに。高校時代、イジメられていた女子生徒をかばったせいで、自分がイジメの対象となり不登校となった馬場。その母親は責任を感じて飛び降り自殺をはかり、一命は取り留めたものの記憶喪失となってしまったというのだ。

 そんな暗い過去を知り、ドン引きする生徒たち。その中で、馬場の過去をヘラヘラとバカにし続ける生徒役の菅田将暉の極悪演技は、お見事。人をバカにする役のハマり具合は、『泣くな、はらちゃん』(日本テレビ系)の弟役で実証済みだが、あらためて評価すると共に、これからも末永く“小バカ役者”として頑張ってもらいたい。

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