日本経済の見通しは明るくない!? 参院選を前に、問われるアベノミクスの真価
#出版 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
今週の注目記事
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「黒田総裁の安倍離れ」(「AERA」6月10日号)
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「99歳史上最高齢で蛇笏賞受賞 文挾夫佐恵さん『白寿なお現役』」(「週刊ポスト」6月14日号)
「サンミュージック『相沢会長』没して『岡田有希子』自殺後の真相」(「週刊新潮」6月6日号)
先日、桜井秀勲さんにお会いした。元「女性自身」の名編集長で、その後、祥伝社で隔週刊女性誌「微笑」を創刊し、大ヒットさせた伝説の編集者である。80歳は超えているが矍鑠(かくしゃく)という言葉が実に似合う、素敵な人である。桜井さんの前では私など、ハナタレ小僧だ。女性にモテる人で、女性に関する本だけでも100冊以上出している。
いろいろ話を聞いたが、中でも面白いのは「微笑」の話である。
時は1971年。私はこの雑誌が出た時、あまりの衝撃に絶句したものだ。特集もすごいが、「付録」はもっとすごい。いくつか挙げてみよう。
【上つき・下つき測定器】
【クンニリングス舌技練習カード】
【ペニス愛撫 実習用くり抜きカード】
などなど。私が「よくやりましたね」というと、桜井さんは「これぐらいやらないと売れないですからね」と答えた。
それから今の雑誌、週刊誌の話になる。「なぜ面白くないんでしょう?」と聞くと、「思い切ったことをやっていないからです。編集長が辞表を懐に入れて、やろうと思えばなんでもできる。それをやろうとしないから、面白いものができない」と桜井さん。
桜井さんは売れる雑誌作りのために、「衝動買い8つの作戦」なる理論を考え出した人でもある。それは
1、組織票を狙える企画(例えば宗教関係)
2、菊印作戦(皇室に関するスクープ)
3、芸能スクープ企画
4、あっと驚かせる瞠目企画
5、各ページに読者へのプレゼント記事
6、読者の感性に訴える“泣き”の記事
7、実用企画の特集作戦
8、社会的キャンペーン記事
である。この8項目を1冊の中に入れていけば、あらゆる階層と幅広い年齢層の女性たちを包含することができると、桜井さんは考えたのだ。これは女性誌だけではなく、現在の週刊誌にも当てはまる手法ではないだろうか。
さて、サンミュージックの相沢秀禎会長が亡くなった。享年83歳。私は会ったことはないが、なかなかの人情家であったと聞く。桜田淳子、松田聖子、岡田有希子、酒井法子などの育ての親として知られる。
自分のところのタレントを、自宅に下宿させることでも有名だった。相沢さんの盟友、福田時雄さん(現・サンミュージック名誉顧問)がこう語る。
「相沢が下宿生活させたのは、一つは親御さんを安心させるため。一緒にご飯を食べ、悩みなどを聞き、精神薫陶を授けて育てるのが彼のやり方です。今とは違って、1970~80年代は一つの芸能事務所からデビューするタレントは1人や2人。だから下宿させることもできた。女性アイドルは、自分の娘のように育ててきました」
だが、この人ほど所属タレントに苦しめられてきた人もいない。
松田聖子は男関係が奔放で、何度も尻ぬぐいをしてやっているのに、突然独立すると言いだす。一番惚れ込んだ聖子に離れられ、相沢さんは福田さんの前で泣いたという。
桜田淳子は統一協会の合同結婚式に参加し、これも離れてしまう。のりピーこと酒井法子は、09年8月に覚せい剤所持で逮捕されてしまうのである。
中でも岡田有希子の自殺は、相沢さんにとって痛恨事であったろう。18歳の若さだった。自殺の原因は年上の俳優に惚れて、それが叶わなかったためといわれている。
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