転落中に下着が脱げた!? 死亡した美女の「自殺」認定に疑惑の声が噴出!
#中国
5月8日、北京市中心部で、ある女性の死の真相究明を求める大規模デモが発生した。その女性とは、安徽省出身の22歳の出稼ぎ労働者で、3日に市内のショッピングセンターから転落死していたのだ。地元警察はこれを飛び降り自殺と断定。現場検証もほどほどに事件の可能性を排除した。
ところがネット上に流出した女性の遺体写真には、不自然な点が見受けられたことから、疑惑の声が噴出。彼女がはいていたはずの下着は脱げ落ち、辛うじて右足ふくらはぎに引っかかっている状態だったのだ。
また、女性に近しい人の評判では、彼女は美人で明るく、病床の父親への仕送りのために懸命に働いており、自殺の動機は見当たらないという。
さらに、彼女は勤務先の男性保安員6人から密室で性的暴行を受け、加害者のうち、2人が逃亡し、1人は自首したという未確認情報もネット上を駆けめぐっている。
事件後、中国版Twitter「微博」上には、「レイプに違いない」「転落中に下着が脱げたとでもいうのか?」「いつものパターンだ。加害者に警察関係者がいたに違いない」などと、事件の不審点を指摘する書き込みが続出。被害者と同じ安徽省出身の出稼ぎ労働者数千人による大規模デモへと発展したのだ。
一方、被害者の遺族は当局に、ショッピングセンターに設置された監視カメラの映像の開示を要求。しかし警察はこれを拒否した上、遺族を現場から締め出したという。また、当局は武装警官やヘリコプターを投入してデモ隊を鎮圧。ネットでは、関連キーワードの検索がブロックされる状態が続いている。さらに地元メディアもこの件に関してはまったく報じておらず、疑惑は膨らむばかり。警察の都合で事件がうやむやにされることは、人治国家の中国ではよくあることとはいえ、これではあまりに死者が報われまい……。
(文=牧野源)
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