「下手に歌って、と言われて……」【酒井香奈子】1発OKのレコーディング
#声優 #小明 #声優 on FINDER! #宍戸留美
元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとして可愛い声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の22回目! 今回は、『REC』のヒロイン、恩田赤や『地獄少女』のきくりでおなじみ、酒井香奈子さんが来てくれました! 映画『キサラギ』の如月ミキちゃんですよー!
小明 酒井さんは代々木アニメーション学院の卒業生なんですね。代アニは超有名校なイメージですが、卒業生のうち、どれくらいの人が声優になれるんでしょう?
酒井 けっこう厳しいんじゃないかなぁ。私、福岡の地方校だったんですけど、卒業しても東京に出てくる人は3割ぐらいだったと思います。上京しても事務所の養成所でずっと研修したり……。別に遠回りしてもいい仕事だと思うんです。ただ、私は高校を中退して専門に行っていて、みんなより2歳ぐらい若いから、できるだけ早く現場に行けるのが自分の強みだと思っていて。だから、事務所もできるだけ早くチャンスをくれそうな所を選ぼうと思って。今考えたら、よくデビューできたなと思います(笑)。
小明 若い時って妙に焦っちゃいますもんね。今ならゆっくりやればいいのにって思えるんですけど。
酒井 ゆっくりやるタイミングを逃したんですよ。チャンスをくれそうな事務所を選んだけど、「声優さんになりたい人ってこんなにいるんだ」ってビックリしちゃって。だから、上京したときには、なれないと思ってました。もともと舞台が好きだったので、「まず舞台を一生懸命やって、そこで人気がでてからの声優だ!」と思って、一応事務所には入ったけど、上京半年くらいは別で劇団のオーディション探したりとかしていましたし。
小明 今も舞台をよくやられていますもんね。事務所に入ってすぐに寮で先輩声優の井ノ上奈々さんと同居になったそうですが、同居生活はスムーズにいかれましたか?
酒井 大変でした(笑)。事務所も入りたてだし、1回だけ先輩が集まっているところでご挨拶しただけで、2回目に会ったときには「さぁ一緒に住みましょう」だったので、距離感もぜんぜん分からなくて「なんて呼べばいいんだろう……」とか。私は3日ぐらい前に寮に入っていたんですけど、井ノ上さんが引っ越してきて、まず最初にしたのが共同スペースのリビングの棚にフィギアを飾りだして「この人とうまくやっていけるかな……」と思いました(笑)。でも、そこから、2年も暮らしたんですよ。
小明 2年も? ずいぶん相性が良かったんですね。
酒井 お互い掃除ができなくて……(笑)。初日のリビングは初歩の初歩で、各自の部屋からどんどんリビングに汚染が広がっていきましたね。足の踏み場もなくて、事務所内でも汚部屋として有名でしたね。本当、ひどかったです。
小明 こんな美少女が住んでいて、可愛い声は聞こえるけど、部屋は汚いっていう……。
酒井 それはもう、女の子が集まってキャッキャ騒いでティータイムしたりするんですけど、汚い。おしゃれな物とかもない。みんな知らないと思います、私たちが住んでいた部屋がどんなだったのかは。ドン引きされちゃうエピソードばっかりで、掃除だけで、2日は語れますよ。
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