櫻井翔『家族ゲーム』など“ミタテイスト”が乱立中! ドラマ業界に取り憑く『家政婦のミタ』の亡霊
#嵐 #櫻井翔 #家政婦のミタ
連ドラが次々とスタートする中、嵐の櫻井翔主演『家族ゲーム』(フジテレビ系)が今月17日の初回放送で、平均視聴率12.0%(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。交通機関を中心に、看板や宣伝カーなどの宣伝費を惜しみなく使ったと言われている同作だけに、思惑通りとは言いがたい結果だろう。
『家族ゲーム』は、“100%東大合格”を謳う型破りな家庭教師が、問題だらけの家族と向き合い、破天荒なやり方で影響を与えていく物語。過去にもたびたびドラマ化され、30年前には松田優作主演で映画化。80年代に放送された長渕剛版は、好評により2シーズン目も放送されるほどの人気であった。
櫻井主演作の評判をうかがってみると、たびたびあるドラマのタイトルが出てくる。松嶋菜々子主演で、最終回平均40.0%を記録したモンスタードラマ『家政婦のミタ』(日本テレビ系)がそれだ。
確かに、主人公の過去がミステリアスな点や、問題を抱える家庭に深く入り込む点、常軌を逸したやり方で問題を解決してしまう点など共通点は多く、思わず比較してしまうのは自然なことだろう。
実は、この春の連ドラには、『家族ゲーム』以外にも『家政婦のミタ』を彷彿とさせる“ミタテイスト”の作品が乱立している。
まず、武井咲がミステリアスな気象予報士を演じる『お天気お姉さん』(テレビ朝日系)。武井が演じる主人公は、『~ミタ』の家政婦のごとく、いつも同じ地味な格好に身を包み、愛想ゼロ。信念を曲げず、型破りながらも彼女なりのやり方で問題を解決していく様は、まさに“少女版ミタ”といったところ。
さらに、米倉涼子主演『35歳の高校生』(日本テレビ系)も“ミタテイスト”といえるだろう。私生活や過去が一切謎に包まれ、35歳にして高校に入学した理由も謎。『~ミタ』同様に性格も暗めで、不思議な威圧感があり、これまた常軌を逸した方法で騒動を起こしながらも、クラスメイトの問題を解決していく。
なぜ今、“ミタテイスト”の作品が乱立しているのだろうか? 連ドラ事情に詳しいライターはこう分析する。
「単純にドラマスタッフたちが、『家政婦のミタ』の成功に取り付かれているのでしょう。『視聴者はダークヒーローを求めている』というのが、最近のドラマ企画会議での常套句になっていると聞きますから。ミタっぽい企画は、社内のウケがいい風潮があるのでは?」
また、このライターは、“ミタっぽい”ドラマを見ると松嶋菜々子が脳裏をよぎってしまう視聴者側も、同様に取り付かれているのだと加えた。
この春、どの“ミタテイストドラマ”に軍配が上がるのだろうか? また、本当にダークヒーローは求められているのだろうか? 今後の展開を見守っていきたい。
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