女装おじさん主催の封印漫画『キャンディ・キャンディ』展!
#サブカルチャー #突撃取材野郎
珍奇なものをこよなく愛するライター・北村ヂンが、気になったことや場所にNGナシで体当たり取材していく【突撃取材野郎!】。第21回は、知る人ぞ知る女装おじさんに会ってきました。
■ファン主催の『キャンディ・キャンディ』展
ちょっと前、「Business Journal」の記事(「あの名作マンガはなぜ買えない? 創作者に”ものすごい”力を許す著作権の常識」)でも話題になっていたが、知名度はすさまじく高いのに原作者の水木杏子と作画家のいがらしゆみことの間でトラブルが起こりまくり、大人の事情によって出版することができなくなっている封印漫画『キャンディ・キャンディ』。少女漫画史に残る名作ということで、読んでみたいと思っている若い人も少なくないとは思うが、読むためには、結構なプレミア価格のついた古本を買うしかない。
そんな現状を憂えた『キャンディ・キャンディ』ファンが、個人で所有するキャンディ・グッズを大放出し展覧会を開催しているという。……もはや作者や出版社、アニメ会社主催では開催不可能な状態にある『キャンディ・キャンディ』展だが、あくまでファンが個人的に行う非営利展覧会ということで強行開催しているという。そりゃあよっぽど熱いファンがやってるんだろうな、と思い見に行ってきたのですが、主催者は……女装したおっちゃんでした。
■キャンディおじさん、著作権問題を憂える!
こちらが『キャンディ・キャンディ』コレクション展の主催者であるキャンディ・H・ミルキィさん。フリフリの衣装にリボン&カチューシャという完全なる女装をしているわりに、顔はまるっきりおっさん。原宿などでもフツーにこの格好で歩いているため「キャンディおじさん」などと呼ばれ、名物おじさん化しているお方だ。
このキャンディおじさんの存在は知ってたけど、キャンディ・キャンディ・コレクターだったとは知らなかった。まあ、考えてみれば「キャンディ」って名前はそのまんまだしね。
――やっぱりその女装も『キャンディ・キャンディ』の影響から?
「いや、女装は『キャンディ・キャンディ』と出会う前からです。子どもの頃から姉の洋服とか着てましたから。女装はただの病気です。そして『キャンディ・キャンディ』は宗教だと思ってます」
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