視聴率第3位に転落のフジ、低迷からの“意外な”打開策とは?
#テレビ #フジテレビ
サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けします。
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視聴率第3位に転落のフジ、低迷からの“意外な”打開策とは? – Business Journal(3月10日)
ネットスラングでは「ウジテレビ」と揶揄されるほどに評判が悪いフジテレビ。視聴率で三冠王を獲得していたのも今は昔。テレビ朝日や日本テレビに抜かれ、第3位に低迷している。この状況に打開策はあるのだろうか? 各メディアのニュース記事から探っていこう。
・主要テレビ局の複数年に渡る視聴率推移をグラフ化してみる(2013年1月時点) ー Garbagenews(1月29日)
テレビ全体の視聴率は、ここ数年右肩下がり。特に2006年度に14.3%あったフジテレビゴールデンタイムの視聴率は、2012年度上半期には11.1%と3ポイントも減少。他局と比べても下げ幅が著しい。2011年度から12年度上半期にかけては1ポイント以上も低下し、その低迷に拍車がかかっている。
・キーパーソンに聞くフジテレビ逆転のシナリオ ー DIME(2月18日)
『夢がMORIMORI』や『SMAP×SMAP』などを手がけたフジテレビ編成制作局長荒井昭博氏が語る、フジテレビ再生のシナリオ。7年間にわたる三冠王時代には『トリビアの泉』『ウォーターボーイズ』などのヒットがあったが、「(視聴率1位を)死守するための弊害もあった」と認め、フジテレビの原点である「楽しくなければテレビじゃない」に再び立ち返るつもりだ。
そのため、30歳前後の若手に活躍の場を与え、『鍵のかかった部屋』『カエルの王女さま』『未来日記』などのドラマや『ピカルの定理』などのバラエティを制作。「クリエイターを育てるには、ゼロイチをいかにやらせるかだと思いますね」と、未来の同社を担う人材を育成中のようだ。
また、激変するメディア環境も「スマホの発達は我々にとって追い風なんです」という荒井氏。「僕ら放送局ができるのは、強いコンテンツをつくること」と自社の強みを再確認し、番組フォーマットの輸出などにも積極的に取り組んでいく方針だ。
・フジテレビがネット投資を加速「新・亀山モデル」つくれるか ー NEWSポストセブン(1月25日)
フジテレビが新たにベンチャーを支援するファンド運営会社「フジ・スタートアップ・ベンチャーズ」を設立。これまで『東京ラブストーリー』や『101回目のプロポーズ』を手がけてきた大多亮常務が推進してきたデジタルコンテンツ事業を、さらに拡大していく。この新会社の社長に就任したのが『あすなろ白書』や『ロングバケーション』『踊る大捜査線』を手がけた亀山千広常務。大多常務は昨年ドラマ制作現場に戻ったものの、ヒットメーカーとして知られる2人がバトンをつなぐとあって、業界内の注目は高い。本記事にコメントを寄せる金沢誠氏も「放送外収入の食いぶちとして、有望市場のソーシャルゲームや携帯アプリの開発に種を蒔いてきた意義は大きいといえます」と好感触だ。
・【テレビがつまらなくなった理由】氏家夏彦 ー あやとりブログ(2月20日)
「テレビ離れ」はフジテレビ一社のみならず、業界全体が抱えている悩み。いったい、テレビの未来はどうなっていくのだろうか? フジテレビのライバルであるTBSで30年以上にわたって活躍している氏家夏彦氏が記した本記事が興味深い。
自らも「テレビはつまらなくなった」と感じており、それを認めることから始めようと語る氏家氏。彼は「どの局を見ても同じような番組しかやっていない」ことの原因が、テレビ局経営陣からの「視聴率を上げろ」「番組をハズすな」、そして「問題を起こすな」という指令にあるとみる。現場に立っていた経験から「新番組を4つ5つスタートさせて1つが当たれば大成功」であり、テレビ業界は「低い番組成功率が前提となっている」という。上記のような要求は「元々無理な要求」なようだ。
「番組とはハズれるもの」ということを経営者が認め、制作者に冒険をさせる。その上で、視聴率ではなく、「番組イメージ」を設定するなどの改革案を提案する氏家氏。
このままテレビ視聴率は凋落する一方なのか? それとも、再びお茶の間の中心に返り咲くことができるのか? テレビの過渡期は、まだまだ続きそうだ。
(文=編集部)
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