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レオナルド・ディカプリオが緊急来日会見

ダニエル・デイ=ルイスにアカデミー賞をもたらした、レオ様の幸運の正夢とは

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「レオが背中を押してくれた」

 スティーブン・スピルバーグ監督の『リンカーン』主演オファーを「荷が重すぎる」と一度は断ったダニエル・デイ=ルイスが、その後、親友レオナルド・ディカプリオからの助言で出演を決め、今年度アカデミー賞(第85回)主演男優賞を受賞したという話題が報じられた。髭を生やしたダニエルの風貌はエイブラハム・リンカーン本人と酷似しており、まさにハマり役といった印象だった。

 3月2日、そのダニエルの出演のきっかけを作ったというレオナルド・ディカプリオが、クエンティン・タランティーノ監督の最新作『ジャンゴ 繋がれざる者』の公開を記念して緊急来日。記者会見で、ダニエルとのエピソードを語った。

「ダニエルの話だけど、僕は夢を見たんだ。夢の中でエイブラハム・リンカーンに会ったんだ。ちょっと煙が立ち上っているログキャビンのような場所で、そこにリンカーンがいると思って近づいてみると、それは実際のリンカーンではなく、リンカーンになったダニエル・デイ=ルイスだった。後日、その夢のことをダニエルに話したんだ」

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 当時、出演を悩んでいたダニエルは、レオの見た預言のような夢の話を聞かされて一念発起。監督のスピルバーグも「USAトゥデイ」紙のインタビューでこのエピソードに触れ、レオにダニエルの件を相談すると、一役買ってくれて、ダニエルとのつなぎをしてくれたと明かしている。レオの夢は、まさに幸運の正夢だったのだ。

 ダニエルとはマーティン・スコセッシ監督の『ギャング・オブ・ニューヨーク』で共演するなど、普段から親交があるようで、レオは会見の中で、ダニエルの扮したエイブラハム・リンカーンについて「リンカーンを演じるんだったら彼しかいないと思っていた。彼はあの役を演じるために生まれてきた、そういう人だと思う」と発言。ダニエルの受賞を喜んだ。

 ちなみにレオは、こんなふうに夢や昼寝の最中に、ふとしたアイデアやきっかけをつかむことがあるという。

「つい最近だと、ウォール街の狼を演じた『The Wolf of Wall Street(マーティン・スコセッシ監督作品)』。この役を演じた時も、実はスコセッシと仕事している夢を見て、それを彼に話したら実現したんだ」とレオ。大監督とはいえ、スコセッシも「あなたと仕事をする夢を見た」と言われたら、レオを誘わずにはいられなかっただろう。

 レオが出演している最新作『ジャンゴ 繋がれざる者』も、この『リンカーン』に負けじと評判がいい。南北戦争直前のアメリカを題材にした西部劇で、前述のアカデミー賞においても、脚本賞(クエンティン・タランティーノ)・助演男優賞(クリストフ・ヴァルツ)の2部門を受賞し、昨年12月にアメリカで公開されるや、タランティーノ作品としては史上最大のヒットを記録している。

 レオはこの作品で脇役にもかかわらず、監督に自らオファーを出し、出演を決めたという。

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