レギュラー7本! 稀代の万能ボイスアクトレス・堀江由衣の魅力を再考察
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今、ほっちゃんが熱い!
「何を今さら?」と言われようがなんだろうが、ほっちゃんこと堀江由衣が今、もっとも注目すべき女性声優なのだ!
正統派ヒロイン声と言うべき可憐な声質と可憐なビジュアルを持つ堀江は、1998年のデビュー後、2000年に伝説の声優ユニット「やまとなでしこ」を田村ゆかりと結成し、多くの声優ファンを魅了。ユニット活動休止後もアイドル声優のトップランナーとして、アニメの出演のみならず音楽活動も精力的に展開。幕張メッセや日本武道館などの大舞台にも立ったことがある。
そんな彼女は2013年2月時点で、レギュラーおよびメインキャラとして現在出演しているテレビアニメ本数は7本。若手のエース・花澤香菜とタイで女性声優のレギュラー出演番組数トップをひた走っていることからも、衰えを知らない彼女の勢いがうかがい知れる。入れ替わりが激しく、なおかつ若手が台頭しがちな昨今の声優シーンの中では、芸歴10年以上の中堅女性声優が、これほど多くの作品でメインキャラを演じることはなかなか珍しい。
現在、彼女は正統派アイドルキャラである『AKB0048 next stage』の6代目柏木由紀、元気なヒロイン『バトルスピリッツ ソードアイズ』のキザクラなど、デビュー当時と変わらぬ瑞々しい少女の声で我々アニメファンを楽しませてくれているが、ここ数年の彼女は名バイプレーヤーとしての評価も高まってきている。
09年『夏のあらし!』では非美少女系キャラの山崎加奈子を演じ、11年『輪るピングドラム』の夏芽真砂子ではドスのきいた声で「怖い女」の演技を披露。デビュー10周年を迎えた2008年頃からメインヒロインを演じると同時に、さまざまな脇役を演じて役者として着実にスキルアップを図ってきた。
さらに、現在放送中のアニメでは『リトルバスターズ!』の主人公・直枝理樹、『さくら荘のペットな彼女』の赤坂龍之介など、それまでほとんど聞くことのなかった少年キャラ声に挑戦。見事に声変わり前後の少年を演じ切っている。
その他、『新世界より』ではシリーズ序盤のキーパーソン・天野麗子といった重要なキャラクターも演じており、いまや彼女は主役から脇役まで。さらには男も女も。人間も動物もなんでも来いの、万能ボイスアクトレスとして引っ張りだこだ。
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