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日刊サイゾー トップ > 海外  > 鳩山氏訪中は政府ぐるみだった!?

外務省幹部が帯同……尖閣係争地発言の鳩山氏の訪中は、政府ぐるみだった!?

hatoyamachina.jpg『友愛革命―鳩山由紀夫の素顔』
(共栄書房)

「尖閣諸島は係争地だという認識を持つべきだ」

 1月15日に夫人と共に「個人的な立場で」訪中した鳩山由紀夫元首相は、元外相で中日友好協会会長の唐家セン元外相との会談の席でこう発言した。「尖閣諸島に領土問題は存在しない」とする政府見解に相反する発言に、盟友である菅直人も「元総理という立場を考えて発言すべき」とたしなめた。また、南京大虐殺記念館では、犠牲者30万人とする中国側の主張を受け入れ、おわびしたと中国紙などが伝えた。

さらに1月28日には、村山富市元首相と元衆議院議員の加藤紘一氏も、日中友好協会の名誉顧問の立場で、唐氏と会談している。尖閣諸島問題の平和的解決について話し合ったとされる。

 「個人的訪問」「民間交流」とはいえ、中国詣でを行い、領土問題化を狙う中国にくみするような発言を行う政治家たちに対し、国内では「国賊」との批判も上がっている。事実、中国のネット上では、彼らの訪中や発言を受け「日本のリーダーが釣魚島の領有権問題を認めた!」と色めき立つ声も聞こえてくる。

 ところが、北京駐在の大手メディア記者はこう話す。

「鳩山氏と、村山氏・加藤氏の訪中には共に、外務省の幹部を帯同したものだった。日本の政治家が個人的な立場で海外訪問をする場合、現地の領事館員がアテンドをすることはありますが、日本から外務省職員を従えてやってくるのは異例。個人的立場と言いながらも、政府のバックアップのもとでの訪問だったことは明白。『落ちぶれた政治家たちの暴走』という批判は当てはまらない。安倍内閣が表向きには強硬な対中戦略を示している中、政府ぐるみによるご機嫌伺いだった可能性もある」

 安倍内閣も、やっぱり中国には頭が上がらない!?
(文=牧野源)

最終更新:2013/01/30 18:29
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