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「カルトなニッポン見聞録」第1回

UFO大好きセックス教団の年越しパーティー

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宗教、洗脳、自己啓発セミナー、悪徳商法……身近に潜むニッポンのカルトな風景に「やや日刊カルト新聞」の藤倉善郎がゆる~く切り込む!

 「日刊サイゾー」読者のみなさま、こんにちは。このたび連載をさせていただくことになりました、「やや日刊カルト新聞」主筆の藤倉善郎と申します。さて、連載開始早々ですが、今年も残すところあとわずかとなってしまいました。そこで今回は、あまりオススメできないカルトな年越しパーティーを紹介したいと思います。良い子は行かないように。

 「ラエリアン・ムーブメント」という団体があります。人類は宇宙人エロヒムが遺伝子操作で創り出したもので、聖書で神によるものとされる奇跡などの出来事は宇宙人が科学技術によって起こしたものだと主張する、UFO大好き教団です。フランス人教祖のラエル氏(本名クロード・ボリロン)は、UFOにさらわれて宇宙人やクローン技術で復活したイエス・キリストに会ってきたとか。宇宙人との関係は謎ですが、「いろんな人とセックスすると脳のニューロンが増えて頭が良くなる」というセックス教義があったり、ラエル氏が現在「マイトレーヤー」(弥勒菩薩)を名乗ったりしています。

 教団の本部はスイスにあり、将来的にはイスラエルに宇宙人を迎える大使館を作ることが目標だそうです。古くから日本でも活動していて、ラエル氏は最近、日本に定住しているようです。

 2010年10月、ラエル氏の住居近くの千葉県香取郡多古町本三倉640に「弥勒菩薩光臨堂」という寺院が建設されました。その年の大みそか、私は仲間と連れ立って参拝に行ってきたのですが、建物の内も外も壁が赤く塗りつぶされ、上がり口には賽銭箱。その脇の壁には「創造者エロヒムからのメッセージ」というポスターが祀られていました。

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 内部には六芒星(ユダヤのマーク)と逆卍(ナチスのマーク)を組み合わせた、金色のマークが掛けられています。いろいろヤバい感じのこのマークがラエリアンのシンボルで、信者たちは同じ形のネックレスなどを身につけています。

 アポなしで乗り込んできた私たちを、信者たちは温かく迎えてくれました。ちょうど年越しパーティーが終わったところだったらしく、余った豚汁をごちそうしてくれました。

 誰でも入れると謳っている「光臨堂」ですが、実際に参拝する部外者はいないようで、信者たちは「世界初の一般参賀~!」と大盛り上がり。勢いで記念写真を撮った際には、バニーなコスプレの女性信者がカメラに向かってパンチラして見せるなどノリノリです。あまりのテンションの高さに、いたたまれなくなった私たちは早々に引き揚げてきました。

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