「初めは客寄せパンダだった」“ビーチの妖精”浅尾美和の引退でビーチバレー人気急落の危機
#浅尾美和
(ポニーキャニオン)
“ビーチの妖精”ことビーチバレーの人気選手、浅尾美和が引退を発表した。12日に行われた会見で、浅尾は「ロンドン五輪出場の可能性が途切れた後、国内ツアーの年間チャンピオンを狙ったが、9月のグランドスラム福井大会で敗れ、チャンピオンの可能性もなくなったときに気持ちがプツリと切れてしまった」と、引退を決断した理由を説明。また、結婚を前提に交際している一般男性の存在も明かした。
浅尾はインドアバレーボール出身で、三重県立津商業高校時代には「全国高等学校バレーボール選抜優勝大会(春高バレー)」に2年連続出場したこともある。高校卒業後は川合俊一氏(現日本ビーチバレー連盟会長)のスカウトを受け、ビーチバレーに転向した。転向後はツアーの優勝こそなかったが、選手活動と並行してタレント活動を行い、抜群のルックスとスタイルでビーチバレーの知名度向上に貢献した。
「国内でナンバー2~3の選手で、結局は念願の五輪に手が届かなかった。自身の能力の限界を自覚したことでしょうね。しかし、ビーチバレーへの貢献は、戦績以上に大きかった。スカウトした川合氏も『春高バレーで見たとき、一番かわいかったから、ビーチバレーを盛り上げるためにスカウトした』と、テレビで発言していましたから、そもそも純粋な競技面でそれほど期待されていなかった。要するに、初めは“客寄せパンダ”だったわけです。しかし、五輪にこそ出場できませんでしたが、国内で有数の選手になれたのは努力の賜物。タレント活動をしているので誤解されますが、練習にも熱心に取り組んでいましたよ」(スポーツ紙記者)
だが、人気ナンバー1の浅尾が五輪に出場できなかったために、ビーチバレーの人気がいまひとつ盛り上がらなかったことも事実。実際、ビーチバレー人気の凋落が著しい。全盛時には、1,000人以上の観客が押し寄せ、立ち見続出の賑わいを見せたものだが、最近の試合では客席もまばら。
「さすがに日本ビーチバレー連盟も危機感を覚えて、これまで禁止してきた撮影を携帯カメラに限っては認めたりもしました。また、却下されましたが、選手の水着を紐パンにしたらどうかという提案もありました。今となっては、浅尾の紐パン姿を見たかったというのもありますが(笑)。いずれにせよ、ビーチバレーを取り巻く環境が年々厳しくなっている中、浅尾の引退は連盟にとっては痛いでしょうね」(同)
引退後はルックスを生かしてタレント活動を行うことが予想される浅尾だが、引退会見では今後もなんらかの形でビーチバレーに関わっていきたい意向を示した。引退しても、ビーチバレー界には浅尾はまだまだ必要のようだ。
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