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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 歌番組が“冬の時代”に突入か
テレビ辛口研究所

「AKBに代わるムーブメントの気配なし!?」アイドルブームの終焉で歌番組も“冬の時代”へ

hey3.jpgフジテレビ『HEY!HEY!HEY!』

 先日、フジテレビの人気歌番組『HEY!HEY!HEY!』の年内終了が発表され、大きな話題を集めた。1994年にスタートして以来、20%台の高視聴率を連発することもあったが、近年は1ケタに低迷することが多くなっていた。番組内容も、ナツメロやK-POP特集などさまざまな企画に取り組んだものの、視聴率は全盛時のようには回復しなかった。

 『HEY!HEY!HEY!』以外にも、今春スタートしたTBSの音楽バラエティ『火曜曲!』も、視聴率は1ケタを連発、放送開始から25年を超えるテレビ朝日の人気長寿番組『ミュージックステーション』も、近年は苦戦する週が多い。

 CDが売れない時代と言われて久しいが、80年代半ば~終わり頃にかけても、人気歌番組が軒並み苦戦し、リニューアルの末に結局終了するという時期があった。

 かつてTBSの看板番組だった『ザ・ベストテン』が終了したのは、89年の9月。86年に『ザ・トップテン』からリニューアルした日本テレビの『歌のトップテン』の終了は90年3月。そして、『夜のヒットスタジオDELUXE』(フジテレビ系)の終了も89年9月(その後は『~SUPER』として翌年10月まで放送)と、半年の間に昭和の歌謡曲を彩った番組が次々と終了、またはリニューアルしているのである。

 ある音楽関係者は言う。

「80年代半ばに大活躍したおニャン子クラブが解散したのが87年ですし、光GENJIが勢いを失っていった時期もちょうどこの頃なんです。ここから、いわゆる“アイドル冬の時代”“&“歌番組冬の時代”に突入するわけです」

 ここで、2012年9月末の音楽チャートに目を向けてみる。オリコンのシングルCD累積トップ20中、AKB48が3曲、SKE48が2曲、NMB48が3曲と、AKBファミリーだけで8曲を占めている。さらに、嵐が3曲、関ジャニ2曲、キスマイ3曲、NEWSとHey! Say! JUMPが1曲ずつと、ジャニーズ関連の曲が10曲ランクイン。ここ3年ほど、特にその傾向が強まっているが、なんとAKBとジャニーズだけで20曲中18曲を占めてしまうという異常事態ともいえる状況になっている(ちなみに残る2曲はミスチルとEXILE)。言うまでもないが、AKBを手がけるのは、おニャン子の仕掛け人・秋元康である。前出の関係者は言う。

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