「赤いきつね」がロボットに変形!? カップ麺が僕らのご馳走だった時代のヒーロー「テレコマ戦士」!
#サブカルチャー #バック・トゥ・ザ・80'S
アナログとデジタルの過渡期であった1980年代。WiiもPS3もなかったけれど、ジャンクでチープなおもちゃがあふれていた。足りない技術を想像力で補い、夢中になって集めた「キン消し」「ミニ四駆」「ビックリマンシール」……。懐かしいおもちゃたちの現在の姿を探る!
貧乏学生や独身社会人の主食の一つとしてすっかり定着しているカップ麺だが、自転車さえあればどこまでも遠出できた、やたらとカロリー消費の多かった幼き日の僕らにとってもカップ麺は「主食」であり「ご馳走」だった。
やたら甘いゼリーや、あまり味のしないのしいかなど、リーズナブルだけれど味もそれなりだった駄菓子に対して、カップ麺のお値段は100円くらい。そのちょっぴり割高な価格設定もさることながら、麺とスープを割り箸(もしくはフォーク)ですするというシークエンスが、食に対する満足感とロープライスな駄菓子をほおばるほかの子どもたちに対する優越感を僕たちにもたらしていた。放課後、友達と詰め掛けた駄菓子屋さんの店頭で、ガシャポンを回しながらカップ麺をすすった記憶のある読者も少なくはないだろう。
そんな子どもたちにとって身近な存在だったカップ麺が、ロボットに変形してしまう! というオドロキのおもちゃが1985年にタカラ(現・タカラトミー)から発売された「テレコマ戦士」シリーズである。
どんぶり型カップ麺から腕がニョキっと生えてロボットになるという、至極シンプルな変形ギミックながら、丸いカップから短い手足が伸びるというかわいらしさと凛々しいフェイスのギャップ。そしてリアルにプリントされたフタや手のひらサイズなど、コレクション性あふれる要素に心をくすぐられた子どもたちの間で「テレコマ戦士」は大ヒット。中でも「赤いきつね」「緑のたぬき」の2体は、シリーズ後半にパワーアップ版と称して再販されるほどの人気を誇った。
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