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深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.189

これが全米を熱狂させた“USA版バトル・ロワイアル”! 殺人リアリティーショー『ハンガー・ゲーム』

h_game1.jpg三部作での公開が決定した映画版『ハンガー・ゲーム』。
24人の少年少女たちが最後のひとりになるまで殺し合う様子がテレビ中継される

 戦争のない近未来。命の大切さ、暴力の愚かさを全国民が噛み締めるために、年に一度の盛大なる祭りが開かれる。その聖なる祭りに直接参加できるのは、全国各地から選ばれた24名の10代の少年少女たち。栄えある代表として選ばれた24人はひとつの会場に集められ、最後の1人になるまで殺し合う。これが今年5月に全米で公開され、爆発的大ヒットとなった映画『ハンガー・ゲーム』のゲーム概要だ。青少年への影響をめぐって国会を巻き込む騒ぎとなり、佐世保少女刺殺事件の際にも取りざたされた『バトル・ロワイアル』(00)と内容が類似していることからも波紋を呼んでいる本作がいよいよ日本で公開される。

 最後に戦争が起きたのは74年前。北米中で内戦が広まり、国力はひどく低下した。内戦平定後は独裁国家パネムとなり、現在は大統領スノー(ドナルド・サザーランド)が12に分かれた隷属地区を支配している。血を流す愚かな戦争はやめ、代わりに各地区を代表する12歳から18歳までの若者たちを男女ひとりずつ生け贄として選び出し、厳粛なセレモニーが開かれる。第12地区から選ばれたのは、狩猟生活を営んでいた16歳の少女カットニス(ジェニファー・ローレンス)と同級生でパン屋の息子ピータ(ジョシュ・ハッチャーソン)。12歳の妹に代わって志願してきたカットニスは弓矢が得意だが、お坊ちゃん育ちのピータは取り立てて特技はない。名誉ある第12地区の代表者としてカットニスとピータは、ハンガー・ゲームの開催地である首都キャピトルへと送り出される。過去のゲーム優勝者であるヘイミッチ(ウディ・ハレルソン)の指導のもと、2週間にわたるサバイバル訓練を受けた2人は、いよいよゲームに出場。うやうやしくもド派手に、全国民に視聴が義務づけられた殺人リアリティーショーの幕が開く。

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