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本格的メディアミックスが始まった! まだまだ伸びるソーシャルゲーム業界の可能性

 今年5月の「コンプガチャショック」で、先行きを危ぶむ声も出たソーシャルゲームだが、まだまだ伸張は止まらない。8月に発表された6月期決算で、グリーは営業利益と経常利益共に前期に比べ2.65倍に。最終利益も2.63倍の479億6,000万円となった。ディー・エヌ・エーも、大幅な増収増益を維持。5月の「コンプガチャショック」の影響が限定的だったことを示している。

 好調が続くソーシャルゲーム業界だが、注目したいのは昨年11月の「モバマス(アイドルマスター シンデレラガールズ)」配信以降に始まった、いわゆるオタク層への急速な普及である。ソーシャルゲームを扱う『電撃ゲームアプリ』(アスキー・メディアワークス)や『ファミ通Mobage』(エンターブレイン)などの専門誌も好調だ。こうした中で、ソーシャルゲーム発のメディアミックス展開も、本格化している。

 7月から放送を開始した『探検ドリランド』など、アニメ化企画も次々と進行しているが、それ以上に注目したいのは、キャラクターを使ったグッズ展開である。8月、グリーで提供されているソーシャルゲーム『煉獄のクルセイド』を運営するエンタースフィアは、ゲームの案内人でもある3人娘のグッズ化を発表した。同作品は、登場する神族・魔族。龍族の女のコを「絶対服従」させるというシステムが好評を博している作品だ。なにより、カードのイラストには数十人のイラストレーターが参加しており、非常にキャラクターの訴求力が高い。まさに、ソーシャルゲームの枠を超えて多面的な展開ができる作品の好例といえるだろう。

 実際、今回発表されたグッズは、枕カバーとマウスパッドと、アクリルパネルという構成である。かなり、ユーザー層を見極めて展開を行っていることが伺い知れる。

「カードゲームでは、キャラクターイラストが重要な要素です。ところが、ソーシャルゲームではグッズ展開が、あまり進んでいません。そこに、チャンスがあると考えています」(企画・制作を行った株式会社クロメアの担当者)

 「コンプガチャショック」を契機に頭打ちになったと思われたソーシャルゲーム業界だが、まだ新たなユーザーの参入は止まっていない。なにより「好きなものには、出費を惜しまない」、いわゆるオタク層が、当たり前のようにソーシャルゲームで遊ぶようになったことで、ゲーム内のアイテム課金で収益を得るものに加え、メディアミックスでも収益を得る方向へと、ビジネスモデルは確実に変化を遂げている。

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