国民総監視時代もすぐそこ? ヤクザを潰しにかかる、“国家権力”の本当の姿
#元木昌彦
グランプリ
「GACKTの愛人・隠し子・黒いカネ」(「週刊文春」9月13日号)
第2位
「現役親分衆が実名激白『改正暴対法』に異議アリ!」(「週刊アサヒ芸能」9月13日号)
第3位
「『めぐみさんは生きている』野田総理は2度言った!」(「週刊新潮」9月13日号)
次点
「いまこそ落選運動を始めよう」(「週刊ポスト」9月21・28日号)
AERAの「『性犯罪男』の傾向と対策」を読んでいたら、盗撮者230人の年齢層は30代が一番多く28%で、次が20代の27%、40代の26%と続く。
公務員が多いのは、ストレスがたまるせいだろうか。民間人の70人を除いた盗撮者160人の職業では教職員が54人、地方公務員36人、警察・消防・自衛官が31人となっているそうだ。
そんなところに、こんなニュースをネットで見つけた。
「文化祭でチアダンスをしていた女子高校生の下半身などを撮影したとして、神奈川県警相模原南署は9日、県迷惑行為防止条例違反(卑わいな言動)と建造物侵入の疑いで、みずほ信託銀行本店営業部次長の○○(実名だが筆者が匿名に=43)=東京都江戸川区=と、川崎市危機管理室主任の○○(同=36)=横浜市磯子区=の両容疑者を現行犯逮捕した。同署によると、○○容疑者は『間違いありません』と逮捕容疑を認めているが、○○容疑者は『ステージ全体を映していた』と否認しているという」(毎日新聞2012年09月10日より)
これだけでは事件の詳細はよくわからないが、チアガールの下半身を執拗にビデオカメラでズーム撮影していたのだろう。
教員が気づいて「事情を聴いて映像を確認した上で、同署に通報した」(毎日)そうだ。
確かに「不謹慎な行為」であることは間違いないが、IBM元社長のように、エスカレーターで女性のスカートの中を盗撮していたのとはかなり違うと思うのだが。しかも実名報道である。
娘の運動会へ行ってほかの娘の下半身を撮ったら、カミさんに叱られるだけではなく、これからは逮捕されるのだろうか。
週刊誌はこの事件を詳しく調べて、論議を巻き起こしてほしいと思う。
今週の次点はポストの記事。類似の企画はこれまでもあったが、ポストは「落選運動は政治の堕落を止めるためのいわば『最後の暴力装置』」と位置付けているところがいい。現在、国民の最大関心事である5つの分野で、民意と逆行する行動をした政治家をランク付けして、その理由を書いている。
原発では、上から枝野幸男、細野剛志、仙谷由人の順である。枝野は原発事故の直後から「ただちに健康に影響はない」と繰り返し、国民から情報を隠蔽した罪である。
増税では、岡田克也、谷垣禎一、山口那津男で、意外にも野田佳彦は第4位である。岡田の罪は、衆院選でのマニフェストをまとめる責任者であったにもかかわらず、野田の増税路線を推進したことである。
年金&子ども手当では、上から長妻昭、小宮山洋子、小沢一郎となっている。これには説明は要しないだろう。
公務員改革では仙谷由人、岡田克也、蓮舫。蓮舫は仕分けの女王などともてはやされたが、結局は財務省のシナリオ通りに演じた主演女優でしかなかったという罪。
領土では前原誠司、安倍晋三、石破茂の順になっている。3位の石破は、2004年3月、中国の尖閣上陸問題発生時に、防衛長官として強制送還を容認した罪である。
こうした政治家たちの在任中の通信簿を、選挙前に全議員に広げて作ってもらえないだろうか、ポストさん。
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